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羽生結弦「この氷が恋しかった」3年ぶりのカナダ訪問で大号泣した“歓喜の理由”

女性自身

 

師弟の涙は、そのクラブで過ごした最終日、子供たちにむけてスピーチをしていた最中の出来事だった。

 

涙を流す直前、羽生は、クラブの子供たちのリクエストに応えて、『SEIMEI』や『バラード第一番』など、過去のプログラムを即興で完璧に再現していたという。

 

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リクエストした子供たちは、羽生の実力を目の当たりにして立ち尽くしてしまったそうだ。羽生は、そんな彼らと心の距離を詰めるため、自ら珍しくスピーチを始めた。

 

《練習の日々のこと、努力の大切さ、試合に向かっていく気持ち、プロとしての心構え……》(『Number』7月6日)

 

そして泣き出した羽生は、突然膝を氷につけ、「この氷が恋しかった」と呟いたという。

 

「普段の羽生くんは、リンクの空く夜中に1人で練習しています。思い出の詰まったホームリンクで、久々に仲間やコーチと一緒に練習できたことが、なによりも嬉しかったのでしょう。ブライアンとも何度も抱き合ったそうです」(前出・野口美惠さん)

 

羽生は、カナダの“命の氷”に救われたという思いが強かったのだろう。その恩返しのためか、到着初日から、子供たちの先頭に立ち、数年前に教わったステップを難なくこなしたという。

 

「プロ転向後、アイスショーの練習でも、羽生くんはそのステップを必ず実践していました。ブライアンに教わった基礎を大切に守り続けていたのです。また、15歳くらいの頃、羽生くんはパトリック・チャン選手(32)を試合で見て、公式練習では彼にくっついて滑ったそうです。今度は自分が後輩たちのお手本になると決めていたのでしょう」(前出・野口さん)

 

後輩には背中で伝える。羽生の情熱は氷上でひそかに燃え続ける。

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