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ミニスカ、ケーキ、スピーチ中止…マドリード・オープンでの性差に物議

フロントロウ

 物議はまだ続く。マドリード・オープンの女子ダブルス決勝後、優勝したビクトリア・アザレンカとベアトリス・ハッダッド・マイア、準優勝となったジェシカ ペグラとコリ・ガウフ全員にスピーチの時間が与えられず、米選手のガウフは「今日は決勝戦後に話す機会がなかった」とツイート。スピーチの代わりとして、ツイッターでファン、チーム、大会スタッフらに感謝を述べた。

 本大会では、男子選手にはスピーチの時間が与えられていたという。

 大会後、米選手のペグラは取材陣に、「トロフィー・セレモニーの時に、スピーチが出来ないと伝えられて非常に残念な気持ちになりました」「発言させてもらえないなんて聞いたことがない。失望しています」と語り、「彼らは何世紀の考えで、この決断をしたのか理解ができません」と主催団体を批判した。

 マドリード・オープンのCEO兼トーナメント主催者のジェラルド・ツォバニアン氏は声明で、「マドリード・オープントーナメントに期待を抱いているすべての選手とファンに心よりお詫び申し上げます」とコメント。スピーチがカットされたことは容認できないとし、ファイナリストの4人に直接謝罪したという。

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 今回挙げた3つの騒動は、すべてメインコートに関連して起きたこと。そのため、大会主催者がテレビ放送での“映え”や時間を優先した結果だった可能性が考えられる。こういう場合、“差別の意図があったわけではない”として性差別が否定されやすいが、差別の多くは無意識・無自覚にしてしまっていることが多く、意図がなかったから性差別がなかったことにはならない。

 スピーチがカットされたのが男子ではなく女子だったのはなぜか? 女子テニス世界2位のアリナ・サバレンカが男子のノバク・ジョコビッチだったら同じケーキを渡していたか? 女子テニスでは、レポーターや関係者からの軽視をはじめ、男子との扱いの差がたびたび問題になる。“考えすぎだ”と切り捨てるのは簡単だが、本当にテニスの繁栄を求めるならば、それを支えるテニス選手たちから挙がり続けている声に向き合うべきではないだろうか。(フロントロウ編集部)

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