Googleは2月、AIが生成したコンテンツを検索結果に表示することを許可すると明らかにした。同社はアルゴリズムについて「コンテンツの制作方法ではなく、コンテンツの品質」に重点を置いていると話している。
ネット社会はすでに誤情報が蔓延しているが、多くの専門家たちは、AIの導入は誤情報の蔓延を信じられないほどのレベルに達しさせると警鐘を鳴らしている。一方、イタリアに本拠を置くエンジニアリング・グループのアプリケーション・リサーチ・ディレクターのフランチェスコ・ヌッチ氏は、「AIは論理上の問題が多くはらみます。しかし時には、解決策にもなりえます。例えばフェイクニュースを作って広めるなど、非倫理的な方法でAIを使うこともできますが、誤報に対抗するなど、良いことをするために使うこともできます」と、欧州委員会によるプログラムHorizon Europeに語っている。
テレビやスマートフォンなど、生活様式を変えるようなテクノロジーの出現は、プラスもあったがマイナスもはらんできた。テクノロジーの発展と比例して人間自身が衰退していかないようにするにはどうしたら良いのか。ビッグテーマの議論は続く。(フロントロウ編集部)