韓国大統領の画期的訪日はWBC準々決勝と重なり、ウクライナ電撃訪問は決勝とかぶってしまった岸田さん、運がないなあと思いつつ、この重大事をさほど報じない日本のTVに、より大きな不安も覚えるのです。なぜ、アメリカは日本にこれほど注力するのか、遠い東アジアの安全保障に、なぜヨーロッパ主要国が積極的に関与してくるのか。欧米に後押しされ、中国、ロシアという軍事大国と最前線で向き合ういまの外交方針が、果たして日本に相応しい道なのか。それを考えるためにも、国民をあげて国際報道に関心を抱く必要があると思います。日本外交がなぜ敗北したか、その大きな敗因のひとつが、外交のプロと国民意識のギャップにあったと本書は指摘しています。国民の外交意識の低さが招いた悲劇でもあったのです。
今後の日本外交を考えるうえで、まず歴史を知る、それにベストな一冊です。
<著者が撮影したとっておきの名城ファイル③ 広島城>
原爆投下を受け、天守閣をはじめとする数々の遺構は壊滅しました。
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<著者が撮影したとっておきの名城ファイル③ 津和野城>
津和野の町を見下ろす山上には見事な石垣群が残ります。よくこんな場所に築いたなあ、その一言。
<著者が撮影したとっておきの名城ファイル③ 上田城>
大手門からの景観よりも、この場所から眺めるのが最高です。
「歴史本探偵見参!」は毎月更新予定です。実際に著者が足を運んで撮影した「名城ファイル」もあわせてお楽しみに!更新のお知らせはホンシェルジュTwitterにて。
著者による歴史小説『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』は、発売から4か月を経て続々重版がかかる話題書となっています。立花宗茂という豊臣方の勇将から見た「関ケ原」がテーマである本作。戦国時代の武将の晩年に焦点を当て、史実に基づきながら歴史を生きた人物の内面にも迫る大作です。
著者羽鳥 好之 出版日
こちらの記事では、本作の刊行に関連した著者インタビューや書評記事が一覧できます。本を手に取る際のガイドとして、ぜひご覧ください。
<【たちまち重版!】立花宗茂から見た関ケ原を書く歴史小説『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』のご紹介記事・インタビュー記事まとめ>
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