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国枝慎吾と中西麻耶が、楽しみながらチャレンジする大切さを伝授!

パラサポWEB

トップパラアスリートとリアルで交流する貴重な機会が実現した。スポーツ日和となった11月12日、トップアスリートとともに競技にチャレンジできる「第1回 +CHALLENGEイベント」が開催。参加パラアスリートは、車いすテニス国枝慎吾と、陸上競技中西麻耶。車いすユーザーなど障がいのある約10人を含む計68人(中学生以下34人、高校生以上34人)と観覧者が千葉県柏市の吉田記念テニス研修センターに集まり、ともに楽しんだ。

国枝と中西の登場に興奮!

「+CHALLENGEイベント」は、国枝&中西と、堀米雄斗(スケートボード)、野中生萌(スポーツクライミング)の4選手が、NECとともに立ち上げた共同プロジェクト「NEC+CHALLENGE PROJECT」の一環として開催されたもので、この日は、国枝と中西のパラリンピアンコンビが登場した。

会場となった吉田記念テニス研修センターは、国枝をはじめ国内のトップ車いすテニスプレーヤーを多数輩出している名門テニスクラブ。開閉会式と車いすテニスの競技体験場となった屋根付きコートは、イベント開催前から参加者とその付き添いの保護者らの熱気でむんむん。国枝と中西が登場すると、拍手と笑顔でいっぱいになった。

お待ちかねの国枝と中西が登壇すると、参加者のボルテージが一気にアップ

参加者は競技経験を問わず広く集まったのだが、場所柄なのか、日ごろ、テニスをしている人たちも多かった様子。テニス経験者はやはり国枝や車いすテニスに興味津々で、イベントの冒頭に設けられた子ども対象の質問コーナーでは、「(車いすテニス世界マスターズを史上最年少16歳で制した)小田凱人選手についてどう思いますか」など、車いすテニスを知っているからこその質問が飛び出したのには驚かされた。

一方、テレビなどのメディアに登場することもある中西も、笑顔と軽妙なトークで会場を沸かせ、参加者を一気にイベントに引き込む。イベントの合間には、参加者たちがサインや写真撮影を求めて国枝と中西の前にずらりと並んだ様子からも、2人がパラと健常という枠を超えた存在になっていることが十二分にうかがえた。

中西と国枝は同世代でトークも弾んだ

難しいから楽しい! 国枝の車いすテニスレッスン

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競技体験は、車いすテニスと陸上の2本立てで行われ、参加者は2グループに分かれて、それぞれの競技を約1時間ずつ楽しんだ。

車いすテニス体験では、車いすに乗り、まっすぐ漕いでターンするというチェアワークの基本練習からスタート。これはすんなりできた人が多かったが、次のステップとして片手でラケットを持ちながら漕ぐ段階になると途端に難しくなったようで、なかなか前に進まない人が続出。

車いすテニス体験では、国枝が直接指導し、コツを伝授した

「テニスラケットは親指以外の4本の指で持ちます。親指とラケットのグリップのヘリを使いながら車いすを漕ぐといいですよ」「ボールを打つことを考えると、リムを触る回数はできるだけ少なくし(て、ラケットを持つ手が自由に使えるようにし)た方がいいです。僕は体のひねりだけで進みます」など、国枝が説明しながら華麗なチェアワークを披露。これだけでもいかにトップ選手が練習を積み重ねているかがよくわかる。

さらに、「ラケットを持って車いすを漕ぎながらボールを打ち返す」となると、至難の業だ。まず、ボールを打ち返すための適切な位置に車いすを動かすことが難しい。なんとかボールをラケットに当ててもコントロールするには至らず、あっちこっちに飛んで行ってしまう。「定位置から前進して、出てきたボールを打つ。定位置に戻り、もう一度、前進して打つ」という練習では、国枝から「戻るときは相手を見ながら」といったアドバイスが飛んでいたが、車いすを漕ぐこととボールを打ち返すことで精いっぱいの人がほとんど。大人の参加者から「とくに2本目が難しー!」という叫びのような、でも楽し気な声が聞こえてきた。パラスポーツのイベントサポートなどをしている上智大学4年の斎藤ましろさんは、「自分でプレーするのは初めてで、こんなに難しいものなのかと。でも、周りの方たちに聞いたりしながらなんとかできるようにしていく過程も含めて楽しかった」と目を輝かせていた。

国枝が球出し。参加者は四苦八苦しながらも笑顔が絶えない

先の試合でひじを痛めたため、この日はボールを打たない予定だった国枝が、お手本を披露する場面もあった。キレのあるチェワークと鋭く力強い打球はさすがだった。

「体験することで、車いすテニスの難しさや面白さを知っていただけたのではないでしょうか。ぜひ今後も車いすテニスに注目していただけるとうれしいです」という国枝の言葉で締めくくられた。

中西が車いすテニスにチャレンジ。ソフトテニス経験者ということもあって、なかなかの腕前。「でも、車いすテニスには転向しません」(中西)

楽しみつつ、頭と体を使う大切さを伝えた中西の陸上教室

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