管理栄養士栄養士調理師食生活アドバイザーフードコーディネーター
管理栄養士と栄養士の資格取得には指定された学校を卒業している必要があります。ですので栄養学のプロとして働くことを考えている方は、大学・養成校への進学を考えるのがよいでしょう。
自分や家族のために学びたい場合は独学でも
一方、自分や家族のために活かしていきたい、これから食品関係の仕事をしたいと考えている方であれば、「食生活アドバイザー」や「フードコーディネーター」がおすすめです。
この2つの資格は民間資格で学校に通う必要はないため、独学でも十分でしょう。
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食生活アドバイザーやフードコーディネーターを募集している企業はかなり少ないため、資格取得後に仕事に直結させることは難しいといえます。資格取得者の多くはもともと、ほかの仕事をしていてキャリアアップのために資格を取得したという方や、資格取得後にSNSなどを活用して仕事を手に入れたという方が多い傾向にあります。
将来、仕事に活かしたすのであれば大学・養成校に進学する
医療、介護、福祉、保育、スポーツ関連の仕事をしたいと考えている方も、将来仕事に活かすことができればと栄養学を学ばれている方が多い傾向にあります。
進学を考える前にまずはやはり「自分がなぜ栄養学を学びたいのか」、「栄養学の知識をどんなことに活かしたいのか」を明確にするのがよいでしょう。
栄養学の資格取得を目指す。栄養学を専門とする5つの職業
栄養学に関する資格には進学なしでも取れるものもある
栄養学を専門的に学ぶなら、資格取得はしたいですよね。栄養学を栄養学を専門とする職業は、主に5つあります。
管理栄養士栄養士調理師食生活アドバイザーフードコーディネーター
栄養学を専門とはしないものの栄養学を学んでおくことで、将来的に活用していくことができる可能性がある職業として保健師、保育士、看護師、養護教諭、トレーナー、レストランスタッフなどもあります。
今回は、栄養学を専門とする5つの職業に着目し、資格取得方法などを解説していきます。
栄養士資格は養成校卒業でもらえる
栄養学を学んだあとに資格を取得できるのが「栄養士」です。また、唯一国家資格を取得することのできる職業が「管理栄養士」です。
しかし栄養士は学校に卒業しただけで資格が取得できるものの、管理栄養士は学校を卒業後に栄養士として働かなければ国家試験を受けることができません。
栄養士の仕事内容や資格取得方法の詳細は「5分でわかる栄養士になる方法」の記事を読んでみてくださいね。
管理栄養士の資格には栄養指導経験が必須
管理栄養士は、医療機関などでも働くことのできる栄養学の分野のプロフェッショナルです。栄養学を活用して医療に携わることができるのは、管理栄養士のみとされています。
資格を取得するには、栄養士を養成する大学、あるいは専門学校で学ぶことが必要となります。またその後、厚生労働省令で定める施設における栄養指導が必須となります。
栄養指導をする期間は施設によって異なるため、管理栄養士を目指す方はその点を各自で確認する必要があるでしょう。
管理栄養士についてさらに詳しく知りたい方は「5分でわかる管理栄養士になる方法」の記事を読んでみてくださいね。
民間資格なら進学不要で取得できる
大学や養成校に進学せずに資格を取得できる民間資格もあります。
◾️食生活アドバイザー®︎
「食生活アドバイザー®︎」とは、食事を生活の分野で活用することを目的に作られた資格です。食育に関する情報提供や、飲食店でのメニュー助言など多方面で活躍することができます。
◾️フードコーディネーター
「フードコーディネーター」は、日本フードコーディネーター協会において、下記のように定義されている職業です。
新しい食の「ブランド」「トレンド」を創る 食の「開発」「演出」「運営」のクリエーター
フードコーディネーターは「食の開発」「食の演出」「食の運営」に携わることができます。そのため、飲食店のメニュー開発やレストランのプロデュース、料理教室など特に食に関するイベントのプロデュースやPRを手掛けることができるのです。
調理師免許は進学と実務2つのルートがある
食に関する知識と調理技術を持つ証明である「調理師免許」は、取得までに2つのルートがあります。
専門学校や養成施設を卒業する2年以上の実務経験を積み、調理師試験に合格する
厚生労働大臣が指定する専門学校・養成校に進学する場合は、試験を受けることなく資格を取得することが可能です。卒業後、住所地の都道府県知事に申請をおこなうことで調理師免許を取得することができるのです。
また、もし進学をしない場合でも調理師免許の取得は可能です。2年以上の実務経験を積み、各都道府県にて実施される調理師試験に合格すれば資格を取得できる仕組みになっています。
栄養学の知識はさまざまな生活や仕事で活かせる
栄養学は仕事だけでなく生活などさまざまなことに活かしていくことができます。ここでは特に生活において栄養学をどのように活かしていけるのかを、具体例をあげてご紹介します。
家庭での健康管理に役立てる
まず、多くの方が活用しているのが家庭での食事です。家庭を持ち自分が主体的に作る立場の方だけでなく、両親と同居している方や兄弟姉妹で住んでいるという方、独り暮らしの方でも、自分や周りの人が健康的に生活していくことを目的に栄養学を活用されています。
美容目的のダイエットに知識を活かせる
次に多いのが、栄養学をダイエットに活かしている方です。
ダイエットを成功させるには運動だけでなく食事を整えることも鍵となります。そのため、栄養学を学びダイエットに活用される方は多いようです。
特にダイエットに活用している方は自分のダイエットに活かすだけでなく、資格を取得して他人のダイエットを栄養学の観点からサポートされる方も多くいます。栄養学を学び、取得した資格を活かしてスポーツジムで働かれている方もいらっしゃいます。
スポーツジムで他者のサポートもできる
さらに近年増えつつあるのがスポーツ分野で栄養学を活かしていくことです。こちらも資格を取得してスポーツジムで働き、他者のサポートに活用されている方もいます。
資格を取得しなくても自分の身体のケアのため、またスポーツをやっている家族のサポートのために栄養学を活かしているという方も多い傾向にあります。
子どもの食事の栄養管理もできるように
また、子どもがいらっしゃる方では、子どもの食事に栄養学を活用されています。
子どもの身体を作る上でも、食事は重要なものです。幼児食から学生の食事など子どもの成長発達に応じて栄養学を活用してメニューを作っているという方もいらっしゃいます。
栄養学って何?と思っている方に読んでいただきたい1冊
著者松田早苗 出版日
タイトルの通り、膨大な範囲のある栄養学をギュッと凝縮してまとめた1冊です。イラストが豊富なので見やすいというだけでなく、専門用語もほとんどないため、栄養学初心者の方でも読みやすいことが特徴です。
何を食べるとどんな効果があるのかという食べ物の持っている栄養の効果や、便秘対策にはどんな食べ物がよい?といった症状や悩み別の効果など、栄養学絡みで日常生活で疑問に思うことが、この1冊で解決することができるでしょう。
大人だけでなく子どもでも分かりやすい内容になっているため、親子でシェアして読むのもおすすめです。
栄養学でどんなことを学ぶのか、まずは栄養学という学問について理解を深めたいという方にぜひ手に取って頂きたいです。
もっとわかりやすい栄養学の本を探しているならこの1冊
一生役立つ きちんとわかる栄養学2019年06月13日飯田薫子/寺本あい (監修)西東社
この本は文章での説明書きもありますが、ほとんどが漫画になっているため分かりやすく、手軽に読みやすい1冊です。
栄養学の基本だけでなく、栄養学の最新情報など、栄養学について知りたい内容が凝縮されていることがポイントとなります。
栄養素を効率よく摂るための調理方法やレシピなども載っていて普段の生活から使える内容ばかりです。漫画であるという点から、本にあまりなじみのないという方でも読みやすく、栄養学についてもしっかりと知識を深められます。
忙しくて本を読む暇がないという方でもあっという間に読めてしまえるはずですよ。
栄養学にとっかかりを持ちやすい1冊
著者池上 淳子 出版日
有名なテレビ番組やメディアでも多数紹介され、モデルやタレントも愛読している方の多い1冊です。女性に愛読者が多いですが、内容としては男性が読んでも勉強になります。
この本は、管理栄養士の資格を持つ著者が美容栄養学という観点から女性が美しくなるためにはどんな栄養をどのタイミングで摂るべきかをまとめた1冊です。
栄養学と聞くと難しく構えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかしこの本を読むことで、日常生活と栄養学がいかに繋がっているのかを知り、栄養学へのとっかかりとなるはずです。
また、レシピなども掲載しているため、自分の健康のためにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
日常生活のなかでも活かすのできる学問が栄養学です。
職業につなげていきたいと考えている方は、栄養学に関連した資格取得にもぜひチャレンジしてみてください。
今回ご紹介した著書の多くは読書の習慣がない方でも読みやすいものです。栄養学を知りたいが読書をする時間がないという方は、今回ご紹介した書籍に目を通してみてください。短時間で栄養学について理解することができるかもしれません。
また、臨床栄養医学協会 のように、オンラインで1から学べる環境もあります。24時間やり取りのできる場も広がってきていますので、働きながら、学校に通いながらでも比較的学習はしやすいでしょう。