top_line

【完全無料で遊べるミニゲーム】
サクサク消せる爽快パズル「ガーデンテイルズ」

防災イベント「ぼうさいこくたい」見どころ3つをリポート!

防災ニッポン

写真を交えた活動内容の紹介があり、ゲームで楽しみながら防災意識を高めているのがわかりました。広島らしいのが、「鯉ちゃん救出大作戦」!

広島といえば「鯉」(カープ!)ということで、ペットボトルを詰めた鯉ちゃんを担架で搬送する体験も実施していました。面白いですよね。

 

「鯉こいキャラバン!」を学んだ後は、実際にクイズに挑戦します!オンライン上で参加者がグループに分かれて、スタートしました。Zoomのカメラに向かって選択肢をグー、チョキ、パーで表すことでクイズに回答できます。

クイズは、「豪雨のときに避難をするか?」など災害時に取るべき行動についてです。ハッとしたのは、これらのクイズには「絶対の正解」がないことです。住んでいる場所や周囲の状況、家族構成などによって適切な行動が変わってきます。日々「こういうことが起きたらどうする?」と考えなければいけないなと気づかされました。

広告の後にも続きます

 

続いては、間違いさがしです。イラストの中で地震時の行動として間違っているものを選んだり、どう行動すべきなのかをみんなで議論したりしました。

参加者から「身を守る姿勢はどうすればいいか」と質問があると、防災士のスタッフが「カバンや本などでこのように頭を守るといいですよ」と、身振りも交えて教えてくれました。

 

最後に、「災害は私たちの予想を超えてくることがあること」、「この前大丈夫だったから今度も大丈夫とは限らないこと」、「災害は正しく恐れるべきであること」を教わり、終了となりました。

「フェーズフリー」という考え方を学ぶ

次に、公益財団法人 味の素ファンデーションのセッション「いざという時どうなる?あなたの食と栄養」に参加しました。

 

このセッションでは、災害発生時に起きる食の課題について参加者全員で考え、議論します。

まず問いかけられたのは、「朝は菓子パン、昼はおにぎり、夜は揚げ物メインのお弁当…がずっと繰り返されるとしたら、何日耐えられますか?」というもの。私は3日くらいで限界がきてしまいそうです…。

実は被災地では、こうした「同じ食事の繰り返し」がよく起きているのだそう。やむを得ず食事のラインアップが単調になってしまいがちという実情が紹介されました。

 

そこで紹介されたのが、日常で使っているものを非常時・災害時にも使えるようにする「フェーズフリー」という考え方です。「日常時と非常時というフェーズの境界線をフリーにして」「日常時に使っている商品やサービスが非常時にも役立つように」という概念をフェーズフリーと呼ぶのだそうです。

食の観点では、参加者から「飲食店が災害時には炊き出しできるように整えておくことでフェーズフリーが推進できるのではないか」といった意見が出されました。継続的にフェーズフリーな店であることが、これからの飲食店には求められるかもしれません。

 

このコーナーを通して、非常時のためではなく日常時からフェーズフリーにして、特別な意識を持たずに災害対策を続けていくことが大事なのだと知ることができました。

ドリルやカルタで災害時の行動について学ぶ

最後に参加したのは、三菱地所レジデンスの「みんなdeそなえる 〜『そなえるドリル』で考えてみよう!」です。

 

このワークショップでは、「そなえるドリル」と「そなえるカルタ」を使って、災害時にどのように行動するかを「自分ごと」として考えていきます。

ワークショップには、広島東洋カープ出身の野球解説者、天谷宗一郎氏も参加して、一緒にクイズに参加してくれました。

画面には「そなえるドリル」が示されて、災害時の困りごとに対してドリルの問題を解くことで家族の防災計画書が完成する仕組みになっていました。

災害時にトイレが使えない状況を「宇宙人がトイレを持ち去ってしまった!」として、みんなで一緒に考えていきました。参加している子どもも一生懸命考えていましたよ。

正解は「トイレを我慢しなくていいように手段を用意しておく」こと。

そのための手段として、非常用トイレと凝固剤を使う方法が紹介されました。

ゲストの天谷氏が、ビニール袋に入れた凝固剤に水を含ませる実験を行い、「すぐに固まる!」と驚いていました。

 

「そなえるドリル」の次に「そなえるカルタ」が登場しました。それに対する行動指針が記載されています。今回はその中から災害時のトイレ事情について紹介されました。

災害時のトイレは、トイレが使えずに困ってしまうほか、使用後の簡易トイレや凝固剤で固めた排せつ物をどう処理するかという問題も生じます。備蓄品として非常用トイレの量は足りているか、だけの問題ではありませんでした。トイレ問題を改めて考える必要があると気づかされました。

イベントをきっかけにわが家の対策を見直しましょう

自宅から参加した2020年の「ぼうさいこくたい」。オンラインだったため例年と比べて全国各地から参加者が集まったそうです。

防災のためには、こうしたイベントに参加するのはもちろん、イベントをきっかけに周囲の家族や友人と「災害時のための対策は万全かな?」と話してみるのもおすすめです。そして気づいたことからひとつずつ、防災の準備をしていきましょう。

 

〈執筆者プロフィル〉

松本果歩

フリーランスライター

  • 1
  • 2
 
   

ランキング(くらし)

ジャンル