記事が配信された日、巨人は中日と東京ドームでデーゲームを開催している。坂本は長嶋茂雄氏の記録にあと3本と迫る415本めの二塁打を放ち、各紙は一斉に速報を打った。しかし、記事の見出しはおろか、本文にも女性トラブルについての言及はない。
「ツイッターでは、二塁打についての記事を引用しながらも、《例の件でなんのお咎めのないのどうなの》と拒否反応を示すファンが多数いました。
一方、同じく『文春オンライン』が9月6日に報じた卓球男子・吉村真晴選手の不倫については、主要スポーツ紙は吉村選手が公式サイトに出したコメントを引用して記事にしています。
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坂本選手は独身ではありますが、社会的影響の大きさを考えると、完全にスルーしてしまうのは、球団との関係維持のために “忖度” したからだと思われても致し方ないでしょう」(同前)
スポーツ紙の番記者たちは、キャンプからチームに帯同し、選手とも特別な関係を築いている。しかし、その “ズブズブ” の関係が筆を鈍らせる原因になっているのだとしたら、本末転倒ではないか。