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パリパラリンピックまであと2年……ジャパンパラボッチャで見た日本代表の貪欲さ

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「楽しむ」。銀メダリストの高橋が必死に取り戻そうとしているこの気持ちはボッチャ選手にとってどれほど重要なのだろうか。

チームを引っ張る杉村は、今回来日したタイチーム(東京大会は団体で金メダル)こそ「ボッチャを楽しんでいるチーム」だと語る。

密集したボールの上に自球を乗せる「スギムライジング」を決めて雄たけびを上げた

「タイのセンアンパ選手(世界ランキング1位)と(今回、来日予定だったが体調不良のため)欠場したワッチャラポン・ウォンサ選手(同2位)の2人をいかに崩すかがパリに向けて重要になると思うが、彼らを見ていると実力はもちろんのこと、常にボッチャを楽しんでいる気持ちが溢れ出ている。緊張感やプレッシャーがある真剣勝負の中でも、楽しむ気持ちが大事だと思うので見習いたいなと思う」

今大会のBC2(混合)で優勝したセンアンパは、エキシビジョンで杉村と対戦。新語・流行語大賞にもノミネートされた「スギムライジング」で先制されて会場が沸いても、一緒に拍手をする余裕を見せ、最後は5対3で勝利した。

また、14対0で圧勝した梅村祐紀との対戦では、「観客をがっかりさせたくなかったから、全力でプレーした」と振り返り、自らの球をジャックボールにヒットさせて複数得点の状態にするなど見せ場を披露。「より達成感を得るために、自ら難しいことにチャレンジしている」と飄々と話し、格の違いを見せつけた。

24歳の長谷川岳。質疑応答では「楽しかった」という言葉を繰り返した

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だが、楽しむ気持ちは日本代表の若手も負けてはいない。

BC1男子で3選手中3位だったものの、韓国のキム・ドジン(世界ランキング28位)とタイブレイクを演じた長谷川岳は「海外選手との対戦は初めてだったが、今までとの違いはなく国内の選手と同じ感覚でできた」と手ごたえを得た様子。

「楽しもうと思って試合に臨み、緊張した場面もあったが、最後まで楽しくできてよかった」と振り返った。

こうした若手の存在が、ベテラン勢に刺激を与えていることだろう。

BC4は大学生の内田峻介が東京大会代表の古満渉に2勝!

エキシビジョンが行われた大会2日目は372人が来場。1年前、無観客の東京大会で金メダルを獲得した杉村は、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場に足を運んだ観客の大きな拍手を浴びた。「やっぱりいいですね。応援してくれる人がいるといないでは会場の雰囲気が違うので。(有観客だと)選手自身も、楽しんでプレーできると思うので、多くの人にお越しいただいたことに感謝したい」と笑顔を浮かべて会場を後にした。

text by Asuka Senaga
photo by X-1

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