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新競技にチャレンジするパラアスリートたち

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東京2020パラリンピックをきっかけに、それまで取り組んできた競技を引退し、新たな競技にチャレンジしている選手たちがいる。再スタートを決断した背景と、新たな競技にかける思いとは。

【車いすラグビー→自転車競技】官野一彦の場合

官野はハンドサイクルを使用するカテゴリーでパリを目指す photo by X-1(写真は、2022全日本パラサイクリング選手権・ロード大会)

ロンドン、リオと2大会連続でパラリンピックに出場し、リオの銅メダル獲得に貢献した車いすラグビーの官野一彦。出場できれば3度目となるはずだった東京大会を目指し、務めていた市役所を退職して渡米。トレーニングに励んだが、代表入りを逃したことをきっかけに引退した。

「アメリカでのトレーニングを通して、世界って広いなと改めて感じた。新しい場所に行って新しい人たち、新しいことと出会いたいと思うようになり、車いすラグビーは東京大会で引退と決めていた。もちろん東京は本気で目指していたし、何が何でも選ばれなくてはと自分を追い詰めすぎて、うつになるほど苦しんだ。だから、代表に選ばれなかったときは本当に悔しかったが、(新しい挑戦に向けて)いいタイミングでもあった」(官野)

引退後の官野は、仕事の紹介など多くの人からサポートを得た。

「一人でがんばっているつもりでも、人は一人では何もできないとつくづく思う。感謝しているし、僕自身も人間として成長できたと思う。謙虚でいることの大切さを実感していて、いまはどんなときでも、『おかげさまです』『ありがとうございます』という気持ちでいる」

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そんななかで出会ったのが、自転車競技だ。もともとインドアよりアウトドア派で、団体種目より個人種目の方が向いていると笑う。しかし、自転車競技は、どちらかというと合っていないともいう。

22歳のとき、サーフィン中の事故で頸椎を損傷した photo by Hiroaki Yoda(写真は、第1回静波パラサーフィンフェスタ)

「楽なものより、うまくいかないものをどうにかして自分のものにしていく方が成長を感じられて好き。車いすラグビーでの実績なんて通用せず、ゼロからのスタートだったが、日本パラサイクリング連盟の合宿やレースに参加するたびに発見があって新鮮」

昨年の全日本パラサイクリング選手権・ロード大会では、試走でケガをして出場がかなわなかったが、今年は完走した。

「体力的にも技術的にも上がってきていると思うが、まだ全然足りない。先輩方の話を聞くと、もっと練習の質を上げていかなければと思う。車いすラグビーは、ミスしてもだれかがカバーしてくれたし、自分もだれかのために走った。でも、ハンドサイクルではすべて自分でやらなくてはならない。そのためにも、もっと自分自身と向き合わなければならない」

本格的に取り組むスポーツとしては、野球、サーフィン、車いすラグビーに次いで4競技目。「僕のスポーツキャリアの集大成」という自転車競技で、パリを目指す。

「まずは世界に出て、自分の現在地を見極めたい」

【水泳→陸上競技】一ノ瀬メイの場合

NAGASEカップパラ陸上競技大会で100mに出場した一ノ瀬 photo by AFLO SPORT(写真は、NAGASEカップパラ陸上競技大会)
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