スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズなど、子供だけでなく大人も楽しめる特撮ドラマ。そんな特撮ドラマは今や「若手俳優の登竜門」とも言われています。かつては『仮面ライダー555』に悪役として出演し俳優デビューを果たした綾野剛さんや、『仮面ライダーW』で俳優デビューした菅田将暉さんなど、名だたる俳優が特撮ドラマ出演を経てスターとなりました。

そこで今回は高橋文哉さん、柊太朗さん、結木滉星さんの特撮ドラマ出演時代を振り返ります。いま注目の若手俳優である3人には“ある共通点”がありました。

高橋文哉さんがギャグ全開で挑む『仮面ライダーゼロワン』

まず紹介するのは、令和初の仮面ライダーとして注目を集めた高橋文哉(たかはしふみや)さんです。高橋さんは中学3年生の時に「料理人になる」と決めて調理高等科を卒業。調理師免許も取得しています。

元々芸能界にも興味があったことから、日本一のイケメン高校生を決める「男子高生ミスターコン2017」でグランプリを受賞したことがきっかけで芸能界に入りました。

高橋文哉 OFFICIAL FANCLUBより

そして高橋さんは『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)の主演オーディションに見事合格し、2019年に同作で俳優デビューを果たします。

高橋さんが『仮面ライダーゼロワン』で演じた令和初の仮面ライダーの飛電或人(ひでんあると)は、お笑い芸人を目指す青年でコメディシーンも多く存在します。作中では「はいっ、アルトじゃ~ないとっ!」というお決まりのギャグがあったりと、視聴者に親しまれる面白系の愛されキャラでした。

作品自体もツッコミどころが多く、お笑い芸人なかやまきんに君が演じる腹筋崩壊太郎というキャラクターと“ギャグバトル”をするなどギャグ要素が多めの本作の中で、遜色なくメインを務めていた高橋さん。劇中には或人の「爆笑ギャグ名鑑」なる動画もあり、ほぼ毎話ダジャレやギャグを披露していました。

『きみはぼくを照らす光 仮面ライダーゼロワン aruto ja naito book』(リブレ)

女性誌が開催する「2021年下半期 国宝級イケメンランキング」(※)NEXT部門にて1位に選ばれるほど端整なルックスと、彼が繰り出すユーモアたっぷりの演技。そのギャップに驚く人も多かったのではないでしょうか。

※「『ViVi』【国宝級イケメン2021年下半期】NEXTランキング!話題のあの人を先取りチェック♡」より

デビュー後は数々のドラマや映画に出演し、2022年には日経トレンディが選出する「来年の顔」に選ばれ、2024年には第47回 日本アカデミー賞 新人賞を受賞。いまや硬派な作品への出演も増えている高橋さんの“ギャグ全開”で演じる『仮面ライダーゼロワン』は、彼の新鮮な一面を見られる作品です。

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柊太朗さんの裏話を暴露!?『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』

現在人気急上昇中なのが、2022年に放送開始された『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で注目を集めた柊太朗(とうたろう)さんです。ドンブラザーズは桃太郎がモチーフとなっているユニークな戦隊モノで、作中で柊太朗さんはイヌブラザーに変身する犬塚翼役を演じました。

DVD『柊太朗の夏休み2023 in 宮古島』(イーネット・フロンティア)

柊太朗さんが『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で演じた犬塚翼は、指名手配されている逃亡者という設定で他人を信用しないというキャラクター。劇作家シェイクスピアにも詳しく、知的でクールな印象の犬塚翼。一方、彼を演じた柊太朗さんの微笑ましいエピソードが公式サイトの「キャストプログ」(※)にて披露されています。

ソノニ役・宮崎あみさん曰く「(柊太郎さんが演じる)犬塚翼のクールなイメージに騙されてはいけません…」とのこと。柊太朗さんは撮影現場で見つけたどんぐりをプレゼントしてくれる“大きな子ども”だと明かし、「犬塚翼がシェパードだったら柊太郎くんはポメラニアンやチワワ辺りかな」(原文ママ)と、柊太朗さんの見せた「犬系男子」な一面も語っています。

※キャストブログ「ドンブラザーズの面々」(2022年10月16日)より

2023年にはABEMAで配信された人気恋愛番組『花束とオオカミちゃんには騙されない』に出演。また、同年放送の『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)内のドラマ『フツーじゃなくて何が悪いの?』にもメインキャストとして出演するなど大活躍を見せています。