『北斗の拳』新装版1巻(コアミックス)

【画像】もはや違う生物? 改めて見るとスゴ過ぎるデビルリバースとケンシロウの「サイズ差」

事前の情報に圧倒されるけれど?

 マンガのキャラがビジュアルや経歴、存在感などから「強キャラ感」があると、どんな活躍をするのか期待が高まります。それが敵である場合、主人公が心配になることもあるでしょう。しかし、強いはずなのに、その相手が意外とあっさり負けてしまう展開もありました。この記事では「週刊少年ジャンプ」の作品から、あまりにもあっさり敗退してしまったキャラを振り返ります。

『北斗の拳』デビルリバース

『北斗の拳』に登場するデビルリバースは、かつて凶悪犯ばかりが投獄されていたといわれる「ビレニィプリズン」の囚人です。彼は過去に700人を殺害し、死刑を13回執行されても生き残るという、聞いただけでも恐ろしい経歴を持っていました。ほとんど怪獣のような見た目の巨大さからも死刑に失敗するのもうなずけます。

 ケンシロウと対立していたジャッカルは、彼を倒すためにビレニィプリズンの地下牢よりデビルリバースを解放して戦わせました。デビルリバースは、あまりの残忍さゆえに禁じ手とされていた古代インド拳法の殺人拳「羅漢仁王拳」の使い手で、規格外の巨大さと合わせてさすがのケンシロウも苦戦を強いられるのではないかとハラハラします。しかし「北斗七死星点」を炸裂させたケンシロウに、人体の急所・秘孔を突かれたことで、デビルリバースは肋骨を全てへし折られ、あっけなく倒されてしまいました。

 恐ろしい印象からの敗北に、ネット上では今でも「羅漢仁王拳の修業は真面目にやったのか?」「長いこと牢獄にいたから身体もなまったのだろう」「拳法の達人相手にデカすぎると逆に不利という良い例」などのような声があがっています。

『HUNTER×HUNTER』ジョネス

 ジョネスは、『HUNTER×HUNTER』の主人公・ゴン=フリークスたちが受けた第287期ハンター試験のなかで、試練官として登場します。彼は老若男女少なくとも146人を素手で惨殺し、遺体を肉塊へと変えたことから「解体屋ジョネス」の異名をもつ大量殺人犯でした。試験では、ゴンの友人であるキルア=ゾルディックと対戦することになります。

 レンガを素手で破壊できるような握力を持つジョネスは、キルアを前に「これから行われるのは一方的な惨殺さ」「お前はただ泣き叫んでいればいい」と、自分がキルアを手にかけることが当たり前のような発言をしていました。試験には興味を示さず「肉をつかみたい…それだけだ」という、快楽殺人者の言動にゾッとした読者も多いでしょう。

 しかし、ジョネスは手を出す間もなく、一瞬でキルアに心臓を抜き取られてしまいます。あまりのスピードに何が起こったかわからなかったジョネスですが、すべて悟ったときには対戦前の余裕な態度からは想像できないほどの情けない表情をしていました。ネット上では、「逆に一方的に殺されちゃった」「『(心臓を)返…』のコマが大好き」「登場シーンが少ないのに人気の強烈なモブキャラ」と人気を集めています。キルアの肉はつかめなくても『HUNTER×HUNTER』ファンの心はしっかりとつかんだようです。

『ドラゴンボール』チャパ王

 チャパ王は『ドラゴンボール』で主人公・孫悟空が出場した、第22回・第23回天下一武道会の選手として登場します。手が8本に見えるほどの速さで拳を繰り出す「八手拳」の使い手で、一度も相手にかすられることなく優勝した経験を持つという情報で登場しました。「いきなりとんでもない相手と…」と悟空を心配する仲間の様子もあるなか、チャパ王と悟空の対戦は始まります。

 しかし、悟空はチャパ王の高速な攻撃を全て受け止め、隙が見えた足元をターゲットに攻撃を仕掛けて逆転勝利しました。さらにチャパ王にとっては運が悪いことに、二度目の天下一武道会でも悟空と対戦します。その際にも、悟空に一瞬で気絶させられてあっさりと敗北してしまいました。

「一般人の格闘技なら絶対強い」「ミスター・サタンには圧勝できるはず」「悟空が強すぎる」などと、悟空の強さゆえ仕方がないと感じる読者は多いようです。『ドラゴンボール』では他に、登場してからすぐにトランクスにぶった切られたコルド大王や、魔人ブウにあっさりやられたダーブラなども「不遇過ぎ」と話題になっています。