ファミコン『ドラゴンクエスト』第1作目のパッケージ

【画像】あまりの強さにドン引きした「負けイベ級の強敵」(6枚)

負け確定イベントを経てからの本気バトルも強すぎ!!

『ドラゴンクエスト』シリーズをプレイしていると、まれにストーリーの都合上、絶対に勝つことのできないイベント戦闘が発生します。このようなイベントは「負け確定イベント」などと呼ばれ、理不尽に感じたプレイヤーも多いのではないでしょうか。

 しかし、なかには敵があまりにも強すぎて、「負け確定イベント」と勘違いしてしまうような強キャラも存在します。

『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』に登場するゲマは、主人公の人生を大きく左右させたキャラであり、ストーリー的にも重要な存在のボスキャラです。SFC版『ドラクエ5』では、プレイヤーの幼少期と青年期の二度にわたってゲマと戦いますが、1回目は負け確定のイベントです。

 まだ、こちらのパーティーの戦闘力が低いにもかかわらず、眼を見張るような圧倒的な攻撃を繰り出し、RPG慣れしている人であれば、すぐに負け確定のイベント戦闘と察したことでしょう。

 その後ストーリーを進めていくと、終盤で再びゲマとの戦闘イベントが発生します。2回目のゲマ戦は1回目とは違い、負け確定イベントではありませんが、その強さはかなりのものです。

 一番やっかいな行動が「やけつくいき」で、対策していないと仲間が次々とマヒ状態になってしまいます。そのうえ「かがやくいき」や「はげしいほのお」といった強力な全体に大ダメージを与える攻撃があるので、油断するとあっという間に全滅します。

 マヒ状態を対処する手段を用意しておかないと、負け確定イベントと勘違いしてしまうほどの強敵でした。

『ドラゴンクエストVI 幻の大地』に登場したムドーは、魔王として人々を苦しめる邪悪なボスキャラです。ムドーとの戦闘は3度あり、1回目は「偽物のムドー」とバトルになります。本物ではないとはいえ、物語序盤に登場するイベント戦闘なので、レベルが低いと苦戦は必至です。

 そして2回目の戦いで、ようやく本物のムドーとバトルを行い、それに勝利すると本気を出したムドーとの決戦が待っています。

 さすがに魔王だけあって、ムドーの強さは相当なもの。攻撃のゴリ押しで倒すのは厳しく、「ゲントのつえ」を主人公などに渡して回復要因を増やしたり、「ほのおのツメ」を道具として使ってメラミの効果で攻撃したりするなど、工夫しなければ負け確定イベントと錯覚しそうな強敵でした。



『ドラクエVII』では負け確定イベントがいくつもあるので、なかには勘違いしてしまうことも『アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』(スクウェア・エニックス)

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全滅してストーリーが進むかと思いきや、生き埋めに!

『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』では、ダーマ神殿付近の荒野において、山賊4人衆とのイベント戦闘が発生します。この戦いがやっかいなのは、こちらが3人パーティーなのに、相手は4人いるので、数的不利を強いられる点です。

 さらに相手は全体攻撃や状態異常を起こす攻撃を使ってくるなど、長期戦になればなるほど不利になります。また、転職していないパーティーや転職したばかりのパーティーだと、たいした攻撃手段がないため、うっかり戦闘に突入すると負け確定のイベントと錯覚することでしょう。

 ちなみにこの戦闘イベントで全滅すると、主人公たちが生き埋めにされる演出を見ることができます。山賊4人衆との戦いはダーマ神殿の転職システムが解禁された直後ということもあって、転職の重要性を伝えるためにも、制作側が強めの設定にしたのかもしれません。

 今回紹介したように、『ドラクエ』シリーズのなかには負け確定イベントと勘違いしてしまうような、かなり難易度の高い戦闘がいくつもあります。全滅してもストーリーが進まなかった時は思わず驚きますが、根気強くレベル上げを行い、対策を練れば勝てない相手ではありません。

 一度全滅させられた相手に見事リベンジを果たした暁には、ひときわ充実した達成感が得られることでしょう。