サンジの両親はどうやって出会ったの? 「ONE PIECE Log Collection “WEDDING”」(エイベックス・ピクチャーズ)

【画像】「海の戦士ソラ」がモデル? そっくりなレイドスーツで戦うヴィンスモーク一家を見る(6枚)

サンジの母が海兵だった可能性も

『ONE PIECE(ワンピース)』の世界で、知名度の高い絵物語「海の戦士ソラ」が話題を集めています。この作品は過去に世界経済新聞に掲載され、世界中で愛されるようになった物語です。これまでも何度か作中で言及されるシーンはあるものの、いまだに詳細は明かされていません。この記事では、謎多き絵物語「海の戦士ソラ」について考察します。

 そもそも「海の戦士ソラ」とは、世界政府海軍の英雄たちをモチーフに制作されたお話です。作品の人気を裏付けるように、トラファルガー・ローやX・ドレーク、カポネ・ベッジの部下であるヴィトなど、「海の戦士ソラ」のファンであることが判明している人物も多いです。

 作中では、海の戦士ソラのライバル・悪の軍団ジェルマ66が登場します。ジェルマ66は実在する組織で、サンジの故郷「ジェルマ王国」の科学戦闘部隊と同じ名前です。そして、サンジの母の名前はヴィンスモーク・ソラ。読者の間ではジェルマ王国とソラの関係性を疑う声が多くあがっており、「サンジの母がモデル説」が有力視されています。

 また、ヴィトは「海軍の英雄たちをモデルに制作した物語」と発言しています。もし、サンジの母であるソラがモデルであれば、サンジの母が海軍の英雄という事実が証明されることになります。

 多くの読者が注目を集めている「海の戦士ソラ」には、もうひとつの謎がありました。それは「制作者」についてです。ここまで世界的に人気のある絵物語を描いた人物はいったい誰なのでしょうか?

 現段階では、作者の候補としてヴィンスモーク・ジャッジとベガパンクのふたりがあげられています。まず、ジャッジが作者と言われる理由は「海の戦士ソラ」に登場するイチジ、ニジなどのレイドスーツや、サンジが着用したレイドスーツ「ステルス・ブラック」がとそっくりなスーツが作中に描かれていたことが挙げられます。

「ジャッジは絵物語を使って、ジェルマ復活に乗り出そうとしたのかもしれない」という意見もあがっています。確かに、「海の戦士ソラ」に登場するジェルマ66をもとにレイドスーツを制作したと考えると、そっくりな見た目にも納得がいきます。

 ほかにも「海の戦士ソラ」が掲載された「世界経済新聞社」のモルガンズは「ジェルマと縁深い」と発言しています。ジャッジとモルガンズの間で何らかの取引があり、縁が深くなった、と考えると「ジャッジが作者説」もつじつまが合うのかもしれません。しかし、「それなら作者である必要はない」という反論も出ており、真偽を確かめることは難しそうです。

 また、ベガパンクを作者に推す読者からは、ベガパンクもソラが好きだったという意見と、ベガパンクの妹だった説が浮上しています。ヴィンスモーク家の長女・レイジュが24歳であることと、ベガパンクが22年前に政府の一員であったことからジャッジとソラが出会った時期にベガパンクもソラと出会っていた可能性は高そうです。

 もしかしたら、ジャッジとソラの仲に嫉妬し、「海の戦士ソラ」を制作したのかもしれません。もしそうであれば、あれだけ頭脳明晰ですばらしい文才もあるのに、恋は報われない、となるとベガパンクへの印象が変わりそうです。

 妹説を提唱する読者からは「仲の良さに反抗してジェルマを悪役にしたんじゃ?」「シスコンでも違和感ない」などの意見があがっています。ソラと猫(サテライト)のひとり「悪(リリス)」の容姿が似ているというコメントもあるようです。もし本当に、ベガパンクの妹であれば、ジャッジの改造手術に抵抗した際に服用していた劇薬について詳しいことも腑に落ちます。

 ジャッジやベガパンク、それ以外の人物であったとしても、「ジェルマ王国」とヴィンスモーク・ソラと関係が深い人物であることは確実でしょう。『ONE PIECE』最終章で「海の戦士ソラ」の詳細が明かされるのか、期待が高まります。