まずはレストアのベース車を探そう!

日産 スカイライン 2000GT
Ypy31 パブリック・ドメイン
出典 : https://ja.wikipedia.org/

上記の項目の中で、レストアの難易度を決定づけるのがベース車の選択。ベース車を入手する上で重要な要素となるのは以下3点です。

  1. ベース車の相場(人気や希少性とリンクすることが多い)
  2. 修理のしやすさ
  3. コンディション

ベース車の相場で言えば、近年価格が高騰しているハコスカやS30型Zなどの人気車種は、購入するのに50〜150万円程度の予算を見ておく必要がありますが、同年式でも少し人気が落ちるセドリック/グロリアやブルーバードなら30〜80万円程度で購入することができるでしょう。

さらに人気の薄いサニーやチャリーなら10〜50万円くらいの予算で入手できるかもしれません。市場性のない不人気車ならタダ同然で手に入るかもしれません。

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事前の下調べで知識とレストアの情報を得よう!

日産バイオレット(710型)
日産バイオレット(710型)
天然ガス CC 表示 – 継承 3.0 / CC BY-SA 3.0
出典 : https://ja.wikipedia.org/

ほしいベース旧車のだいたいの相場を把握したら、次にそのクルマの周辺情報を調べて修復作業に当たっての難易度を測ります。

例えば初心者が、いきなり複雑な構造のクルマに挑むのは荷が勝ち過ぎていますし、修復にあたって特殊な知識が必要なクルマに下調べをしないまま臨むのは無謀です。

さらに部品の流通についても、把握しておく必要があります。一般的に不人気車よりも人気車のほうが、リプロダクションなどのパーツが充実していて部品の入手性が良いようです。

例えば、ハコスカやZなどの人気車種なら、部品によっては純正部品の再生産をメーカーが行うことがありますし、社外品のフェンダーやガラスなどの入手も比較的容易です。

ところが同じ年代のクルマでも、マイナーなバイオレットならパーツの入手はずっと難しくなります。

ただこうしたマイナーな車種でも、ほかのクルマから部品を流用することが可能で、そうしたレストアラーの創意工夫と周辺知識の豊富さが、旧車を復活させるためには欠かせません。