大型特殊免許を取得する流れ

ロードローラー
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大型特殊免許を取得する際の流れや費用を解説していきます。

大型特殊免許の取得の条件

大型特殊免許を取得する条件は、普通免許とだいたい同じと考えて問題ありません。

普通免許を取得していない人でも取得可能なため、トラックやバスなどを運転するための大型免許と比べると、誰にでも取得できる免許だと言えます。

年齢・資格 18歳以上
※運転経歴は必要なし
視力 【視力】両眼で視力が0.7以上
片眼が0.3未満の場合は他眼の視力が0.7以上で視野が左右150度以上
(眼鏡・コンタクトによる矯正可)
聴力 【両耳の聴力】10メートルの距離で、90デシベルの警音器の音が聞こえること (補聴器使用可)
色彩識別 赤・青・黄の区別ができる
運動能力 自動車等の運転に支障を及ぼす恐れのある四肢又は体幹の障害がない
または、補助手段を講ずることにより運転に支障を及ぼす恐れがないと認められる

大型特殊免許の取得方法

普通免許と同じように、自動車教習所に通う方法と、試験場で一発合格を目指す方法があります。

教習所で取得する方法でも路上教習などはありません。そのため、仮免許も無く場内コースで卒業検定をクリアするだけです。

卒業検定に合格したら、運転免許センターで適性試験(無免許または小型特殊免許、原付免許を持っている人は学科試験も)を受ける必要があります。

大型特殊免許の取得日数

学科22時間、技能12時間の教習が必要ですが、普通免許を取得している人なら学科は免除され、技能教習は最短6時間(最短4日ほど)で済みます。教習にかけられる期間は3か月間までです。検定まで含めると、最短4日で取得することができます。

大型特殊免許の取得費用

教習所で取得する場合

普通免許の有無 平均費用相場
普通免許を持っている 16~17万円
普通免許を持っていない 8~9万円

通う教習所によって異なりますが、既に普通免許を所持している方の費用は、普通免許を持っていない方と比較して、約半額ほどで済む場合が多いです。

試験場で取得する場合

試験場で大型特殊免許を取得する場合の費用の例は6,550円です。内訳は以下の表のとおりです。

受験料 2,950円
試験車使用料 1,550円
免許証交付料 2,050円
合計 6,550円

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大型特殊免許の限定解除はできる?

大型特殊免許には「カタピラに限る」「自衛隊車両に限る」という限定条件つき免許もあります。これを取得する方の多くは戦車などを運転する自衛隊員です。

また、上で紹介したように「農耕車に限る」という限定条件もあります。

こうした大型特殊免許の限定解除を行うことで、運転できる車両の種類を増やすことができます。

大型特殊免許の限定解除の条件

大型特殊免許の限定解除には条件がありません。免許の取得歴や年齢に関わらず、限定条件を解除することができます。

大型特殊免許の限定解除方法

普通免許と同じように、自動車教習所に通う方法と、試験場で一発合格を目指す方法があります。

教習所で取得する方法でも路上教習などはありません。そのため、仮免許も無く場内コースで卒業検定をクリアするだけです。

大型特殊免許の限定解除にかかる日数

農耕車限定を解除する場合、技能教習を6コマ受講し、卒業検定(審査)となります。学科教習はありません。

大型特殊免許の限定解除にかかる費用

教習所で取得する場合

通う教習所によって異なりますが、限定条件の解除のみであれば75,000円程度です。

試験場で取得する場合

試験場で限定解除する場合の費用の例は3,100円です。内訳は以下の表のとおりです。

受験料 1,550円
試験車使用料 1,550円
合計 3,100円

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