グループBラリー車240RSやシルエットフォーミュラも活躍

WRCのグループBマシンとして開発された240RSは、4WD時代に入ったWRCで苦戦したものの1982年のニュージーランドラリーでは2位表彰台に上がるなど活躍、画像は1983年モンテカルロラリー仕様へとレストアされたもの

さらにPA10型バイオレット後継として、WRC(世界ラリー選手権)のグループBマシン「240RS」も制作、FJの名を持ちつつ競技に特化したスペシャルエンジンで、後のRB26DETTのような由来を持つ2.4リッターDOHCエンジンFJ24を搭載します。

最低地上高が高くてオーバーフェンダーも勇ましく、グループBホモロゲーション用に200台ちょっとが生産されたものの、排ガス規制対応を考慮しないスポーツキャブレター装備のため日本国内では一般販売されず、ほとんどが海外でのみ供給されたのは少々残念でした。

ほかにS110シルビア/ガゼールで目立ったのは「シルエットフォーミュラ」での活躍で、L型4気筒にDOHC4バルブヘッドを載せたLZ20Bターボを積み、スカイラインやブルーバードのシルエットフォーミュラとともに、レースで活躍しています。

こうした高性能モデルの投入、モータースポーツでの活躍によって、「スカイラインの弟分的な日産のスポーツクーペ」とクルマ好きにも認められたシルビアは、このS110型からようやく、人気のFRスポーツとなったのです。

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