【リヤド】サウジアラビア旅行体験記!アラブ世界に染まる2泊3日

エキゾチックなアラブ世界を体感

リヤドに滞在したのは合計3日間。

駆け足で観光したのでシャワルマなどストリートフードに挑戦する余裕はありませんでしたが、定番の観光スポットはひと通りカバーできたと思います。

サウジラビアについて知ろう

Photo by VELTRA

最初に訪れたのは、リヤドにある国立博物館。

館内ではサウジアラビアの自然や歴史、宗教を8つのセクションに分けて展示しており、サウジアラビアという国の成り立ちがよく理解できる構造になっています。

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個人的に興味深かったのはサウジアラビアの歴史を辿るコーナー。アラビア半島はイスラム以前はメソポタミア文明とインダス文明を繋ぐ海上交易で栄えていたそうで、実は古代エジプトと並ぶほど長い歴史を誇る土地というから驚きです。

これまでに中東諸国を訪れたことがある人は、周辺諸国の歴史や文化との共通点が見出せるので面白いと思います。

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特定の分野に偏ってしまうと興味を削がれてしまいますが、こちらの博物館は程よい情報量をバランス良く取り揃えているので飽きずに見学できます。

正直、サウジアラビア旅行を楽しむためのイントロダクションはこちらで完結すると言っても過言ではありません。そういった意味では1番最初に訪れておきたい場所です。

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次は国立博物館の裏手に位置する、ムラッバ宮殿へ。

緑豊かな広場を抜けた先にあるのは初代国王が築いたといわれる旧王宮。

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内部は記念館として一般公開されており、ご覧のような高級車を含む王室ゆかりの品々が展示されています。

1万人以上で構成される王族

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こちらのアートは、サウジアラビア王家でお馴染みのサウード家のファミリーツリー(家系図)です。

王族は第6世代まで合わせると総勢1万人を超えるといわれ、その規模には圧倒されるばかり。

伝統の建築様式に着目

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建物はサウジアラビア中央部に位置する砂漠地帯に伝わるナジュド様式を採り入れた造りで、白を基調とした美しい中庭が目を惹きます。

中心に佇むヤシの木が南国感…いや、砂漠なので「オアシス感」というのが適当でしょうか。

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足元には可愛いタイルの装飾が施されています。

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廊下もご覧のような雰囲気で、ガイドさんの後ろ姿がとても絵になります。

この宮殿は窓枠やランプに至るまですべてが素敵なので細かいポイントにも目を向けてみると、見学をより楽しめると思います。

建築用の木材も中東ならでは

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上を見上げると、天井がユニークな造りをしていることに気付きました。

ガイドさん曰く、これはヤシの木と葉を組み合わせたもので夏は涼しく冬は暖かいのだそう。どうやら日本の茅葺(かやぶき)と同じような効果があるそうです。

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こちらは国王に謁見するために使用されていた待合室。

残念ながら部屋の中に足を踏み入れることは出来ませんが、入口からの見学や写真撮影は可能です。

他にも複数の部屋が見学用に開放されており、

国立博物館と共に無料で開放

されているので、ぜひ足を運んでみてください。

話題のカフェで贅沢ランチ

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お昼は人気のカフェ

「Iris Cafe(アイリス・カフェ)」

を訪ねました。リヤドに住むサウジアラビア人の友人曰く、最近SNSで話題となっているおしゃれスポットなのだそう。

Ramla Terrazaという複合施設内に位置しており、すぐ隣には日本食のレストラン「Clap」もあります。

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メニューは地中海、日本、ラテンアメリカなど様々な国や地域からインスピレーションを得たものでバラエティー豊かです。

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前菜のディップは、グアカモーレと竹炭を練り込んだフムス。

フムス(Hummus)はひよこ豆をペースト状にしたものにゴマやオリーブオイル、レモン果汁を混ぜたもので、中東諸国で広く親しまれています。

筆者はこれまでに中近東11ヵ国を訪れたことがあるのですが、こんなにモダンなフムスを見たのは初めてです。

料理は全体的にクオリティーが高く、どれも日本人の口に合う味わいです。特に、カリフラワーのフリッターは思い出すだけでまた食べたくなるほどの絶品でドハマりしました。

地上302mの展望スポットからリヤド市内を一望

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お腹が満たされた後は、リヤドのランドマーク的存在でお馴染みのキングダムセンターへ。

栓抜きのようなユニークな見た目が特徴で、高さ302mを誇るリヤドで最も高いビルとして知られています。東京タワーが333mなので、それと同じくらいの高さを想像してもらえると分かりやすいでしょう。

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ここは複合商業施設でホテルやオフィスのほか、ショッピングモールや映画館も併設されているので誰でも気軽に訪れることができます。

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今回のお目当ては、最上部のブリッジに設けられた展望スペース

「SKY BRIDGE(スカイブリッジ)」

入場料は大人2,700~2,800円と少しお高めですが、払う価値はあります。

筆者は日中に訪れましたが、時間に余裕のある場合は日没の30~40分前を狙ってサンセットと夜景の両方を楽しむのがおすすめです。

https://www.veltra.com/jp/yokka/article/saudiarabia-riyadh-sightseeing/

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夕方から楽しめるリヤドの見どころ

リヤドには夜でも楽しめる見どころが盛り沢山!夏の暑さが厳しいサウジアラビアでは日没以降に活動することが多く、子供連れの家族が遅い時間に出歩くのも珍しくありません。

カフェやショッピングモールは夜11時頃まで営業しているので、明るいうちに出来るだけ屋外の観光スポットを巡り、暗くなってからお買い物を楽しむというのも選択肢の一つ。

夕方以降に到着するフライトを利用する場合でも、リヤドなら1日目から充実した体験ができること間違いなしです。

世界遺産 ディルイーヤ遺跡

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リヤドに行くなら必ず訪れていただきたいのが、ディルイーヤのツライフ地区。ここは1744年から1818年までサウード王朝最初の首都が置かれた古都です。

中心部から車で20~30分の距離なのですが、実際に訪れてみると想像以上に異世界感が漂う場所でびっくり。

「リヤドで一番おすすめな観光スポットはどこか」と聞かれたら、筆者は真っ先にディルイーヤ遺跡と答えるでしょう。それくらい良いところで、都市部に居ながら異国情緒にどっぷりと浸かれるのが魅力です。

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またしてもガイドさんの後ろ姿が絵になるので、写真を撮ってしまいました。笑

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筆者はこういう日本では見かけないようなデザインのドアに惹かれるのですが、共感できる人は居ませんか。

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遺跡の周りはカフェやレストラン、ヤシの木が立ち並ぶ緑豊かな庭園がありモダンな雰囲気。正直ここだけで半日くらい過ごせます。

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実は、キングダムタワーから向かう途中に帰宅ラッシュの渋滞に巻き込まれてしまい到着が遅れてしまったのですが、そのお陰でちょうど良い時間帯の見学となりました。

ここで見た遺跡のライトアップは、筆者にとってサウジアラビア旅行のハイライトです。

絶品の中東料理に舌鼓

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夜は美味しい料理が評判のレストラン

「Beit Omar」

にて中東ディナーを満喫。

タブーレやフムスといった定番の中東料理からレバノン料理のKibbeh(キッベ)やFattah(ファタ)、ヨルダン料理のMansaf(マンサフ)などバラエティー豊かなラインナップが楽しめます。

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写真はナスのムサカ。エジプトではトマト煮込み、ギリシャではクリームソースを挟んだムサカを食べましたが、サウジアラビアではシンプルな味付けでさっぱり食べやすい印象です。

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こちらは中東で親しまれるお米で、短いパスタが一緒に炊き込まれています。日本では見慣れないダブル炭水化物ですが、アラブ諸国ではポピュラーな様子でよく見かけます。

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筆者のお気に入りはカリフラワーを揚げた料理です。名前を覚えていなかったので後でレストランの公式サイトで調べてみたところ、普通に「クリスピーカリフラワー」でした。

右下のチキンクリームスープもおかわりしたいほどの美味しさ!近所にあったら間違いなく通いますね。

余談ですが、この旅を通じてサウジアラビアは日本よりカリフラワーが美味しいということに気付きました。日本のはなんとなくパサパサした食感ですが、現地のカリフラワーはなんて言うのでしょうか…とにかく味があってみずみずしいのです。

多分、人生でカリフラワーをこんなに熱く語るのはこれが最初で最後でしょう。

リヤド市内でお土産を物色

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リヤドで最も賑わうショッピングスポットといえば、

タハリア通り(Tahlia Street)

筆者は知らなかったのですが、政府観光局に教えていただきました。

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ショッピングストリートと聞いて銀座や表参道のような通りをイメージしていたのですが、サウジアラビアは車社会。歩きながら気になったお店を覗いて立ち寄るというよりは、それぞれ独立した建物が立ち並んでいるといった印象です。

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筆者が訪れたのは

タイバ・マーケット(Taibah Market)

、タハリア通りからは車で約8分の距離です。

「これぞ中東」といった趣が溢れんばかりの独特な景観が堪りません。

民族衣装のアバヤは200リヤル(日本円で約7,880円/2023年9月時点)前後が相場でした。