富士登山で知っておきたい4つの事実|9,000人の登山データから見えてきた行程選びのコツ

事実3:富士登山は1泊2日もおすすめ

山頂がくっきり見える日の登山(鷲山さんの活動日記より)

では、富士山に登るために、どういう予定を立てればいいのでしょうか? 山小屋に宿泊すべきか、それとも日帰りでも大丈夫なのか?

上記でもご紹介しているように、4つのメインルートの平均所要時間は、おおよそ7時間半~12時間(休憩や宿泊を除く)と、ルート次第では日帰りでも行けなくはない行程です。実際、YAMAPの活動日記を見ると、日帰りで富士登山に臨む人も多いようです。

しかし、気をつけてほしいのは、高山病や体力の問題。無理な登山は遭難や事故の危険性を高めることにも…。技術・体力・経験に自信がない方は、山小屋で1泊する計画を立てるようにしましょう。

山小屋に宿泊すると、満天の星や大空を染める日の出を拝められ、一層思い出深い登山になるはずです。事前予約を忘れずに!

富士宮ルートの山小屋(うーちゃんさんの活動日記より)

富士山には多くの山小屋がある。食事をとることもできるので、ゆっくりと体力を回復させたい(なーたんさんの活動日記より)

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事実4:富士登山開始のピークは午前6時

吉田ルートを早朝スタート(ぽとろんさんの活動日記より)

最後にご紹介するのは、富士登山の開始時刻について。YAMAPユーザーの登山開始時刻で最も多かったのは午前7時台という結果でした。大半は5合目からスタートしており、日の出後に登り始める人が多いようですね。

早い時間に登山を開始すると、山頂でゆっくりと過ごせ、登山道渋滞(富士山では登山者の渋滞が発生することも…)に遭遇しても安心です。主に日帰り登山を予定している登山者が、早朝に出発していると推測されます。

一方、お昼の12〜13時頃にも小さな山がありますが、これは山小屋泊の登山者の一部がゆっくりと登り始めているためだと思われます。

中には、夕方以降に登山を開始している人も一定数いますが、日暮れ後の登山は危険がぐっと増します。基本は明るいうちの行動を心がけ、安全に留意するようにしましょう。

山頂を目指す人の列(鷲山さんの活動日記より)