バンキャンパーの車内拝見 その③:Ayakaさん

小柄なAyakaさんが、自分の手足のように巧みに乗りこなすのはマットベージュに塗装したトヨタのハイエース。

この大きなクルマを運転するだけでなく、工具までも器用に使いこなし、DIYしたこだわり車内を拝見です!

(広告の後にも続きます)

Ayakaさんに聞いたDIYのこだわりポイント!

その①:キャビネット

“好みの色のグリーンに、ナチュラルな雰囲気の木目を組み合わせたキャビネットをDIYしました。タイヤハウスなどクルマの凹凸がある部分に設置することで、デッドスペースを活かしています。

レールをつけて引き出しにしたり、有孔ボードを取り付けて引っ掛けられるようにしたりと、車内で過ごしやすいように工夫しました”

その②:テーブルとベッド

“天板にパイプを取り付けて、テーブルとして使えるようにしました。これは簡単に取り外すことができるので、取り外した天板をベンチとベンチの間に置くことでぴったりハマり、ベッドにもなるんです。

日中はテーブルでゆっくりごはんを食べて、夜はベッドとしてすぐにごろごろできます”

その③:こたつ

“冬限定なのですが、車内に「こたつ」をセットしています。こたつが置けるくらいの広々した空間になるように、壁の板張りは、薄いはめ板を選びました。

このこたつを設置している冬の間はベッドを取り外しています”

ぼくが感じたこのクルマの魅力

沢山の会社がハイエースをベース車両として、魅力的なバンライフカーを販売していていることもあり、この日本においては「バンライフ」の王道的な車種だからこそ、その中で「個性」を出すのってとても難しいことだと思います。

でもAyakaさんのハイエースは誰がどこから見ても、彼女のクルマだっていうのがわかるからスゴイんです。だって、もう2年くらい前から車内でこたつスタイルやってるんですよ! 脳内がおばあちゃんじゃないと、クルマの中にこたつを持ち込むなんて普通考えないじゃないですか。

そして、自身でDIYしたという内装も、こたつも含め、見れば見るほど本当に「部屋」。バックドアをバーン! と開けると突如として現れる、可愛い1 Roomって感じでしょうか。

この「部屋」の中でパジャマパーティー(死語ですか!?)が行われてても全く違和感がないくらい、“女の子の部屋”を感じるので、車内を見せてもらうのをちょっと躊躇ってしまうくらい、なんだか覗き見してるような、ちょっと後ろめたいというか不思議な感じがしました笑

40歳のおじさんとしては、あまりジロジロ見れないので、いつも薄目でそ~っと見てるんですが、彼女の目には逆に怪しく写っているかもしれません。ゴメンナサイ。

(広告の後にも続きます)

それぞれのスタイルで楽しむバンキャンプ。スタートのきっかけにしてみては?

と、いう感じで3名の仲間たちにインタビューをしてみましたが、いかがでしたでしょうか。「この人最高!」という “推し” バンキャンパーは見つかりましたか!? 笑

ぼく自身、全てをお伝えしきれていないくらい、彼らのクルマにはまだまだ多くの魅力がありますし、本人たちもこだわりを語り始めたら、たぶん1泊2日のキャンプですら足りないくらいの熱量がいまだにあります。

皆それぞれが自分の「好き」をこれでもかと詰め込んだクルマばかりで、そこには失敗を恐れない「自由」という強い個性もあるような気がします。

板の寸法を間違えて切っても、ビスが天井を貫通しちゃても、どんな失敗があったってDIYだからこそやり直しが効きますし、クラッシュ&ビルドを繰り返すことでさらに新しい発見にたどり着けるはずなのです! …たぶん。

なにはともあれこの連載を通じて、バンキャンプの魅力が少しでも多くの方々に伝わり、自分も始めてみたい!と、その一歩を踏み出すきっかけになってくれたら最高です。無理にDIYをしなくたって、お気に入りのブランケットを広げて、自宅からクッションを持ち出して並べるだけでも、案外車内の印象って変わるものですよ。

そうそう!今回ご紹介した3台も参加する、車両展示型のキャンプイベント、その名も「VANVCAMP IS MY JAM (バンキャンプ イズ マイ ジャム)」も定期的に開催していますので、実際に自分の目で見てみたい!や、オーナーと直接話してアドバイスを貰いたい!という皆様はぜひ一度遊びにいらしてください。

とてもアットホームで、ゆるーい空気感の仲間たちと一緒にお待ちしてますね。

■「小濱 潤平」の記事一覧
バンキャンプという「クルマ」と「キャンプ」の新しいカタチ。ぼくがバンキャンプを始め、ハマった理由
僕の愛車遍歴と現在の愛車に中古のバン、三菱「デリカ スペースギア」を選んだ理由
30万円で買ったバンをDIY。自分の好みに、自分たちにとって快適なクルマをつくる楽しみ
イスとテーブルを設置したらあとは”楽しむ”だけ。手軽にキャンプを楽しめる「VANCAMPのすゝめ」

■著者プロフィールは、こちら
■Vancamp Japan公式HPは、こちら