オイルキャッチタンクにはどんな効果があるの?

©NCP
/stock.adobe.com

オイルキャッチタンクには、ブローバイガスのオイルでエアクリやその周辺の汚れ防止効果があります。エアクリだけでなく、インマニ付近なども同様です。

また、サーキット走行をするのであれば、熱ダレやオイル漏れの予防も兼ねます。もし街乗りの車で使用するのであれば、短期間ではその効果を実感できません。

しかし、長期的に見てエンジンルーム内の汚れ防止に大きく役立つ装置なので、ブローバイガスが多い車にはオススメです。

オイルキャッチタンクをつけるとレスポンスが悪くなるってほんと?

オイルキャッチタンクをつけることでレスポンスが悪くなることはありません。タンクをつけることで、空気抵抗が多少は上がるので分からない範囲で悪くなっているでしょうが、人が感じられるほど悪くなるわけではありません。

レスポンスの悪さを考えるのであれば、むしろつけないで汚れを放置する方がエンジンへ悪影響です。街乗りの車でも、エアクリ周辺がオイルでベタベタになっている車を見かけます。

恐らくその状態の車は、インマニ付近も汚れがひどくなっていると誰でも予測できるでしょう。オイルキャッチタンクをつけることで、このような汚れを予防し、結果的にエンジンの調子を保ち、長く乗り続けることができます。

外車&国産4人乗りのスポーツカーおすすめ21選|中古で買うなら?【2017年版 一覧比較】

(広告の後にも続きます)

オイルキャッチタンクは車検に通るの?

©umaruchan4678/stock.adobe.com

オイルキャッチタンクを後付けしても車検には通ります。車検では、ブローバイガスを大気開放しているかどうかを確認するだけなので、オイルキャッチタンクの有無は関係ありません。

しかし自作品の場合、車検で落とされてしまう可能性もあります。考えられる理由としては、密封が甘くブローバイガスやオイルが漏れていると判断されたなどです。

細かな決まりがないので、「自作品だから必ず車検に落ちる」とはいえませんが、できれば市販品を使いましょう。

ブローバイガスの大気放出は違法

現在の保安基準ではブローバイガスの大気開放は違法です。環境面を考慮しこのような法律が定められました。

車検の検査基準のひとつに「内燃機関を原動機とする自動車であってガソリン、液化石油ガス又は軽油を燃料とする普通自動車、小型自動車及び軽自動車ならびに軽油を燃料とする大型特殊自動車であって定格出力が19kW以上560kW未満である原動機を備えたものには、ブローバイ・ガス還元装置を備えなければならない」(審査事務規程第7章)と規定されています。

小難しく書いていますが、ようするに「乗用車にはPCVなどのブローバイガス還元装置をつけてね」ということです。

そのため例外はあるものの、ブローバイガス還元装置を取り付けていない車は車検にはとおりません。また、装置をとりつけていても、途中でホースが切れていて結果的にブローバイガスが大気開放されているのであれば、大気開放しているとみなされるので注意しましょう。

車のエンジン音を徹底比較!フェラーリやランボなどのスーパーカーまとめ