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「迷惑をかけた。GKとして良くない」ポープ、好守連発で韓国王者撃破に大貢献も猛省。PK戦はトレンド意識【ACL準決勝】

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「迷惑をかけた。GKとして良くない」ポープ、好守連発で韓国王者撃破に大貢献も猛省。PK戦はトレンド意識【ACL準決勝】(C)SOCCER DIGEST Web
 4月24日に開催されたアジア・チャンピオンズリーグの準決勝・第2レグで、横浜F・マリノスは蔚山現代とホームで対戦。敵地での第1レグは0-1で敗れていたなか、3-2で2戦合計3-3とし、最後はPK戦の末にクラブ史上初の決勝進出を決めた。

 マリノスは植中朝日の2発とアンデルソン・ロペスのゴールで、30分までに3点を先行し、一気に形成を逆転する。しかし、その後に状況が一変。36分、42分と連続失点して追いつかれたうえ、上島拓巳が一発退場となり、後半以降は終始押し込まれる展開となる。

 それでも、今季にFC町田ゼルビアから加入したポープ・ウィリアムが好守を連発。雨のなかトータル43本のシュートを浴び、両足がつる満身創痍ながら、PK戦でも活躍を見せ、韓国王者撃破に導いた。

 歴史的勝利の立役者となった新守護神は試合後、「本当に嬉しいですね。もうシンプルにそれです」と喜びを噛みしめた後、謙虚にチームメイトへの感謝を伝えた。

「僕の前で本当にハードワークしてくれました。そういう選手たちがいるおかげで、自分も気持ちを込めて戦えます。本当に厳しい展開でしたけど、全員で耐えることができて、結果的にこうやって勝ち切れたことは、本当にチームにとって大きいことだと思います。

 最後の最後まで粘り強く戦ってくれているチームメイトに対して、僕も精神誠意やらなきゃいけないない気持ちになっていたので、本当に頼もしかったですね」
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 交代枠は使い切っており、足が言うことを聞かなくなくってもゴールを守り続けた。

「PKまで耐えきればなんとかなる認識だったんですけど、本当に危ないというか、プレーに支障が出るレベルで。ゴールキックも全然飛ばなかったですし、チームに迷惑をかけました。こういうことはゴールキーパーとして良くないですし、本当にあってはいけないことなので、まだまだそういう準備や、日々の過ごし方の部分で改善できる部分があると思います」

 PK戦では4人目が真ん中に蹴ってくると踏み、動かなかったところ、その通りにボールが飛んできたが、前に弾けず防げなかった。ただ、その次のキッカーのキックを見事にストップしてみせた。

「どっかで1人は(真ん中に)蹴ってくるだろうなと。最近トレンドみたいになっているので。(4人目は)止めた感覚はあったんですけど、少しボールが速かったのもありますし、ちょっともったいなかったというか。でも結果的に勝てたのでそれが全てかなと。(5人目は)本当にギリギリまで我慢して、方向を決めて飛ぶだけというか、意外にシンプルというか、駆け引きよりかは本当に自分を信じてやるだけでした」

 補強の成功を含め、あらゆる意味で大当たりのポープ。その存在感は日を追うごとに増しており、悲願のアジア制覇を懸けたアル・アインとの決勝でも大きな期待が懸かる。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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