一方、昨年のFIBA 3×3ワールドツアーチャンピオンのUb(セルビア)とのスクリメージを公開した男子は、実戦さながら白熱したプレーを披露した。
「今回の合宿の目的はオリンピック予選に向けてメンバーを選ぶことと、さらに戦術をブラッシュアップして戦えるチームにしていくという2つです。今日の試合の相手は昨年のワールドツアーファイナルの優勝チームなので、世界No.1チーム。確かにすごかったのですが、『戦えるぞ』という感覚もありました」と、中祖嘉人ヘッドコーチはUbとのスクリメージを終えての感想をこう語った。1年を通してワールドツアーを転戦しているトップチームを相手に「(日本のメンバーは)3x3生え抜きの選手やBリーガーが混ざっていますが、戦い方はあるのではないかと思っています」と、手応えをつかんだようだ。
3月末に行われ、7位に終わった「FIBA 3×3 アジアカップ2024」では、優勝したオーストラリアに善戦したものの、「準備期間があまり取れなかった」(中祖ヘッドコーチ)ということもチームの課題の一つに上がった。そのため、今回は合宿中から「いいマッチメイクができるように」と、Ubとのスクリメージだけでなく、UOQT2の開催地である宇都宮に入ってからもいろいろなチームとの練習ゲームを予定しているという。
「Ubが強いのは、ワールドツアーを回る中でトライ&エラーを繰り返しながら練習をしているから。私たちも限られた時間ではありますが、トライしていきたいと思っています」と、中祖ヘッドコーチは抱負を語る。さらに「身長もそうですが、自分たちのできる、スキル、シュート力、スピードなどバランスを見て、これが一番オリンピックに近いのではないかというメンバーを選びたいです」ともコメントした。
地元開催となるUOQT2。男女ともに『宇都宮で決める』という思いを持って、選手、スタッフともに来週末の大会に向けて強化を図っていく。
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文・写真=田島早苗