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踏み込んで報道されないイスラエル軍のガザ侵攻。メディアが触れないパレスチナ問題の本質とは?

週プレNEWS


「イスラエル軍のジェノサイドを前にして中立であるというのは、ガザ地区での殺戮に加担することです。それに、日本のメディアは実際のところ、いささかも中立ではありません」と話す岡真理氏

イスラエル軍によるガザ地区への本格的な攻撃が始まって約半年が経過した。すでに3万3000人を超えるパレスチナ人の犠牲者が出ている。ガザ地区の完全封鎖により、食料や医療品が不足。深刻な飢餓や感染症も広がっている。

イスラエル軍の侵攻作戦に終わりが見えない中、パレスチナで起きている人道危機に関し、アクティブに情報発信しているのが早稲田大学教授の岡真理氏だ。

岡氏は、ガザ情勢を受けて早稲田大学や京都大学で緊急講義を実施。そして、その内容をまとめた『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』を出版した。本書でも触れられているパレスチナ問題の根幹に迫る。

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――現在、ガザ地区で起きていることについてお聞かせください。

岡 今、ガザで起きているのは、国際司法裁判所の判断を待つまでもなく、ジェノサイド(集団殺害)にほかなりません。

――報道などでは、そこまで踏み込んだ表現をしている方はほとんどいない印象です。

岡 すでにガザの人口の5%にあたる10万人以上が死傷し、住民は壊滅的な飢餓状態にある。その実態すら日本の主流メディアはまともに報じていません。

そもそもイスラエルは、パレスチナ人を民族浄化して建国された入植者による植民地国家です。これまで国際法の数々に違反しながらパレスチナの占領を続け、入植を拡大してきた「ユダヤ人至上主義」のアパルトヘイト国家です。

そうした歴史や事実も、日本のメディアはきちんと伝えようとはしません。

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