「ちっこいウニいた」とSNSで報告したのは、筑波大学准教授の谷口俊介さん。下田臨海実験センターにて、ウニの幼生を使用し、光などの外的環境の刺激が体に及ぼす影響などについて研究を行っています。
谷口さんが投稿した写真には、指先にのせられた米粒ほどの小さなウニが写っています。こんなにも小さいのにトゲもしっかりあり、すでに普段見かけるようなウニの形をしていることには驚きです。
コメント欄には「まっくろくろすけ」「金平糖」などの声がよせられ、投稿に集まったいいねの数は12万超。多くの人の関心を集めています。
ウニの赤ちゃんを発見したときの話や、ウニ自体について、このような機会は滅多に無いと思い、谷口さんに色々うかがいました。
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――ウニの赤ちゃんを発見した時の状況を教えてください。
天気が良かったので、家族と一緒に磯で昼食をとっていました。生き物が大好きなので海でもよく生き物探しをしているのですが、今回も食後にいつも通り小さな石をひっくり返していたら、この小さなウニがついていました。
――生まれてから何日くらい経つと写真のような形になるのでしょうか?
今回のウニはムラサキウニだと思われます。受精後(生まれてから)3か月から半年くらいだと思います。餌の状況によるので正確なところは難しいですが、食用になるにはここから少なくとも1年以上は必要です。