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冷凍ごはんの保存期間|被災時に冷凍食品は食べられる?

防災ニッポン

・容器でもラップでもOK
ご飯を冷凍する際は、保存容器を使っても食品用ラップを使ってもOKです。
保存容器を使う場合は、ご飯を詰め込まずにふんわりと盛り、すぐにフタをしっかり閉めましょう。
ラップを使う場合もご飯をふんわりと平らになるように盛りすぐに包みます。ラップで包んだ後はジッパー付き袋に入れて冷凍すると臭い移りを防ぐことができます。

・茶碗一杯分ずつ包む
大きなかたまりで冷凍すると、解凍するときに加熱ムラができてしまい、おいしく解凍することができません。茶碗1杯分くらいの量を包むと良いでしょう。

・粗熱を取ってから冷凍庫へ
炊き立ての熱々ご飯をそのまま冷凍庫へ入れると冷凍庫内の温度が上がり、ほかの食品に影響が出てしまいます。炊き立てをすぐに包んだら、粗熱を取ってから冷凍庫に入れましょう。

冷凍ご飯の解凍方法

一番手軽でおいしく解凍できるのは電子レンジですが、よりおいしくするために2段階に分けて解凍するのがお勧めです。また、停電してもカセットコンロがあれば解凍できる方法も紹介します。

・レンジ解凍

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電子レンジで解凍するのが一番手軽でおいしくできる方法です。
容器に入れて冷凍した場合は、フタを開け少しずらしてからレンジにかけます。ラップで包んだ場合は、そのままレンジにかけて大丈夫です。

1分程度レンジ加熱したのち、一度取りだして耐熱の茶碗などにうつし、ほぐしてからふんわりラップをかけてレンジにかけ、完全に解凍します。

なお、電子レンジの「解凍モード」は、冷凍した肉などを生の状態に戻すための機能なので、冷凍ご飯を温めるのには向いていません。通常の温めモードでレンジにかけましょう。

・蒸し器で蒸す
冷凍ごはんは、蒸し器でもおいしく解凍できます。
冷凍ご飯のラップを外すか容器から出し、耐熱容器に乗せて10~15分蒸せばOKです。蒸し器で蒸すと、でんぷんの糊化が進むことにより、ふっくらおいしくできあがるのでお勧めです。

災害時に冷凍ご飯を解凍する方法

電気やガスが使えなくなった場合の解凍方法も2つ紹介します。ただし、どちらの方法もカセットコンロやIH調理器が必要になります。冷凍ご飯は自然解凍すると水分が抜け表面はベチャっと、中はパサパサな食感になってしまうのでおいしく食べられません。非常時に電気やガスが使えないときのためにも、カセットコンロの備蓄をしておきましょう。

・湯せん調理
耐熱のポリ袋に冷凍ご飯を入れて湯せんで解凍することも可能です。被災時に活躍するポリ袋調理で、ほかのおかずを調理しながら冷凍ご飯を解凍できますが、必ず湯煎が可能な耐熱性ポリ袋を使用することと、鍋底に耐熱皿を敷くなど注意が必要です。ポリ袋調理についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
「防災にも時短にも大活躍!ポリ袋調理の簡単レシピ」

・スープと一緒におじや・リゾット・おかゆ風に
冷凍ご飯を水やスープ、トマト缶などと一緒に鍋で煮込むことで、おかゆ・おじや・リゾットのように食べることができます。解凍不要、鍋一つで調理ができるこの方法で色々な味を楽しめそうですね。

食品を冷凍したら賞味期限はどれくらい伸びる?

市販されている冷凍食品は、適切に冷凍庫で保管されていれば記載されている賞味期限までおいしく食べることができます。では家で食品を冷凍する場合は、どう考えればよいでしょうか。

食品を家庭で冷凍することを「ホームフリージング」と言います。ホームフリージングの場合は、2~3週間程度で使い切ると良いでしょう。スーパーで売られているお肉は消費期限が2~3日の物が多いですが、冷凍することで保存期間を延ばすことができます。

冷凍食品を工場で作る場合は、マイナス30℃の低温で食品の細胞を壊さずに急速冷凍されますが、家庭の冷凍庫程度の温度では氷の結晶が大きくできてしまい細胞が壊されてしまいます。(「緩慢冷凍」と呼ばれます)そのため解凍しても冷凍前と同じ状態には戻らなくなります。

冷凍前と同じ品質を求めることは難しいですが、ホームフリージングに向いている食品もあります。例えば、スープやソース類など、冷凍前にすでに細胞壁が壊れているもの、水分が比較的少ない加熱品や乾燥品、塩や調味料で漬けたもの、パンやもち、納豆、ご飯もこれに当てはまります。

ホームフリージングでは、なるべく速く凍らせる、衛生面に気をつける、しっかり包むといった注意点を守りながら、2~3週間程度で使い切りましょう。緩慢冷凍による組織の傷みや、温度変化によって品質が落ちてしまうことがあるため、できるだけ早く食べることを心がけてください。

冷凍食品は自然解凍で食べられる?

「自然解凍可能」と表示して販売している冷凍食品はもちろん自然解凍OKです。自然解凍可能商品以外のものの中には、食べる前に加熱処理をする前提で非加熱のまま冷凍したものもあります。また、揚げないと肉が生状態で食べられないといった場合があるので、必ずパッケージに記載されている調理方法を確認してください。

加熱調理後に冷凍されたものについては、食品の見た目や臭いなどを確認してから食べるようにしましょう。ホームフリージングしたものや、気温の高い季節では解凍途中で傷んでしまうこともあるので特に注意が必要です。

停電した場合

停電した場合は、3~4時間であれば冷凍食品の品質をある程度保つことができます。しかし、これは扉の開閉をしなかった場合です。扉を開ける回数が増えるほど庫内の温度が上がってしまいます。

停電が長時間にわたる場合は、いかに効率的に食品を使い切るかがポイントになります。冷蔵庫や冷凍庫の中に何が入っているのかを把握し、加熱が必要な肉・魚類は傷みやすいため早めに使い切るなど工夫が必要です。

いずれも食べる際には見た目や臭いなどよく観察してから食べるようにしましょう。
停電時の冷蔵庫活用法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
「停電時に冷蔵庫を最大限活用する方法といまできる備え」

非常時もいつもの食材を活用しよう

今回のテーマは冷凍庫によくある冷凍ご飯でしたが、解凍の仕方を工夫すれば非常時にもおいしく食べることができそうです。

被災時には、非常食以外に冷蔵庫・冷凍庫にある食材も無駄にせずに使いたいですよね。冷凍ご飯に限らず、ガスや電気の使用が制限されたときにいつもの食材をどう活用できるかを考えてみると、非常時に慌てずに済みそうです。
停電時に冷凍ご飯ではなく炊く前のお米がある場合は、炊飯器以外に鍋やポリ袋調理で炊飯ができます。詳しいやり方はこちらの記事で紹介しているのであわせてご覧ください。
「停電でも炊きたてご飯が食べたい!鍋・ポリ袋・空き缶の3通りで炊いてみた」

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

<関連する記事はこちら>
アルファ米の非常食、家族で食べてみた!おいしいと好評だったのは?

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