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パリパラリンピック代表選考会が終了。日本パラ水泳の新たな顔になるのは?

パラサポWEB

まだパリまでの時間はある。以前「上がったことがないので、まだイメージできない」と話していた表彰台の真ん中へ。パリパラリンピックに標準を合わせた窪田の戦いがまたすぐ始まる。

窪田からわずかに遅れてフィニッシュした荻原虎太郎は派遣基準記録B突破。日本勢ダブル表彰台を狙う

光と影を経験した女子のリーダー格

アジアパラでは水泳日本代表チームのキャプテンを務めた大学生の宇津木は、女子100m平泳ぎ(SB8)で1分25秒23のアジア記録を樹立。派遣基準記録Aも突破し、パリ代表に内定した。

中学3年生以来7年ぶりの自己ベスト。満面の笑みをたたえて「高校時代はスランプで苦しんだけど、それも自分の中ですごく大切な時間だった」と晴れやかな表情で振り返った。

宇津木は7年ぶりに自己ベストを更新し、喜びを爆発させた

なかでも苦しかったのは4歳年下の福田果音に日本記録を奪われた時だろう。宇津木が報道エリアを足早に去り、涙をこらえている姿が印象深かった。

「福田選手に取られていたアジア記録を塗り替えることができて本当に嬉しく思います」

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今回のレース後は、隣のレーンの福田が派遣基準記録Aを突破できず、泣き崩れる中で「とりあえず派遣は切れているから大丈夫よ」と声をかけたという。

福田を励ます宇津木に対し「申し訳なかった」と福田

「泣きそうだったけれど、果音を見て自分が泣いていられないなと思いました」

「負けたくない」一方で、切磋琢磨してきたライバルも大切にする。国際大会の応援席で必ず仲間にエールを送る宇津木らしい一幕だった。

フィジカルも試行錯誤しながら強化し、平泳ぎに直結する動きのトレーニングを行っているという

パリで目指すのは表彰台だ。
「記録としても、結果としても満足のいくような形で泳ぐことができればいいなと思います」

パラ水泳日本代表はパリでどんな活躍を見せるのか。ベテランと若手をつなぐ宇津木と窪田がカギ握る存在になることは間違いない。

400m自由形(S9)でアジア記録を更新した川渕は4月に高校生になる

text by Asuka Senaga
photo by X-1

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