自宅で鑑賞する場合は、ミモザの束が腐るのを防ぐために小枝にある葉を取り除きます。そして、茎の3cmほどまで水に浸し花瓶へ。
イタリア流のカットしたミモザを長持ちさせるコツは、水にレモンを数滴垂らすこと。フラワーショップでミモザを購入するとこんなアドバイスをもらいます。
花瓶は直射日光を避け、バスルームやキッチンなどの湿気の多い場所に置くと長持ちします。
美味しいミモザをモチーフにしたスイーツも登場
この時期だけ味わえるミモザのイエローカラーが特徴のケーキも登場します。スポンジケーキを正方形にカットしてミモザに見立てた可愛らしいミモザケーキです。中は、クリームとスポンジが重なっていてふんわりクリーミーな味わいが楽しめます。
3月8日の数日のみ洋菓子店や食料品店で販売され、毎年この季節だけ味わえる春らしい華やかなスイーツです。3月上旬にイタリアへ行ったらぜひ食べてみてくださいね。
イタリア伝統のイースター限定スイーツ
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イタリアでは、イースターは大きな祝日です。イースターが近づくと街中に限定スイーツが並び、イースター当日までに家族や友人、大切な人へ贈ります。
ここでは、イースターで楽しむイタリアの伝統スイーツを3つご紹介します。
鳥の形をした「コロンバ・ディ・パスクア」
コロンバ・ディ・パスクア(Colomba di Pasqua)は、平和の象徴「ハト」の形をしたイースター伝統お菓子です。パスクアは、イタリア語で「イースター」、コロンバは「鳥」を意味しています。
コロンバ・ディ・パスクアは、ケーキと菓子パンがクロスしたお菓子で、生地にオレンジピールが練り込まれ、長期発酵しているのでしっとりした味わいが堪能できます。
オリジナルは、アーモンドと砂糖がトッピングされていますが、最近ではチョコレートやピスタチオクリームなどがトッピングされバリエーションが豊富にあります。
日持ちのするお菓子なので、日本に持ち帰るお土産にもおすすめです。
卵の中にはギフトが入った「ウオヴァ・ディ・パスクア」
ウオヴァ・ディ・パスクア(Uova di pasqua)は、キリスト復活を表した「たまご」の形をした大きなチョコレートです。イタリア語でウオヴァ(Uova)は、たまごを意味しています。
ウオヴァ・ディ・パスクアの魅力は、店舗によりこだわりのチョコレートエッグを作っていることです。
ハンドメイドで一つ一つ絵を描いたり、デコレーションされているもの、ミルクチョコレートやダークチョコレートをミックスしていたり、カラフルに色付けしてピスタチオやアーモンドをトッピングしたものなど様々。
特に子どもたちに人気のお菓子で、大きなたまごを割ると中にギフトが入っているのです。
チョコレートの中は空洞になっていて、カプセルがあり中には小さな人形やアクセサリー、置物などが入っています。
イースター当日まで飾って楽しみ、当日チョコレートエッグを割って中のギフトをあけてチョコレートを味わうのが伝統になっています。
ナポリ発祥のケーキ「パスティエラ・ナポレターナ」
パスティエラ・ナポレターナ(Pastiera napoletana)」は、日本のタルトのようなケーキです。
タルト生地の中にはミルクやバター、リコッタチーズで作ったクリームに茹でた小麦とシトロンのピールなど入っています。外は、サクッと中はしっとりクリーミーな味わいが特徴です。
材料の一つでもある茹でた小麦は、「Grano cotto (グラノコット)」と言い、瓶詰めにされてパスティエラ・ナポレターナを作るだけのために販売されている重要な食材。パスティエラ・ナポレターナは、自宅で作る家庭の味でもあり、イースターが近づくと食料品店にシトロンピールなどの材料が並びます。
筆者も毎年パスティエラを自宅で作り、イースター当日はイタリアの家族や親切と集まって味わいます。
ミモザを飾り季節限定のお菓子を食べて春を楽しもう
美食の国イタリアならでは、イベントごとに限定のスイーツが登場します。特に春の知らせにもつながるスイーツは華やかで見た目も可愛いらしいのが特徴です。
3月にイタリアに行ったら春限定のお菓子をぜひ堪能してください。そして今年の国際女性デーにはミモザをお部屋に飾ってみてはいかがですか。自宅にお花があるだけで気持ちが上向きになりますね!
https://www.veltra.com/jp/europe/italy/
余暇プランナー:Shiho Yamaguchi