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地方移住で農業しながらバスケ生活。実際どう?アスリートの本音に迫る

パラサポWEB

今や日本の地方市町村が、必ずと言っていいほど課題としているのが「過疎化」の解消。それをスポーツで解決しようとしたのが、移住した選手・スタッフからなる3人制バスケットボールチーム“三条ビーターズ”だ。彼らは地域の農業を手伝い、自分の得意な分野を活かしながら、バスケットボールに打ち込む。
アスリートとしての活動も、また“その後”の自分のキャリアを見据えたチャレンジも、同時に行う彼らメンバーの生き方はどちらも諦めることのない、新しい挑戦に見える。しかし、“移住”や経験のない“農業”は、本当のところ大変ではないだろうか? 選手・スタッフの本音に迫ってみた。
※本記事は、2023年10月取材時の情報を元に掲載しており、現在は所属していない選手・スタッフも含まれています。

毎日の農作業で身に付いてきた体力と「継続」のチカラ

“3×3 JAPAN TOUR 2023 in YOKOHAMA”での菅原力斗氏

過疎化が進み、農業への獣害の被害も深刻化する中、このままでは獣しか棲まない場所になってしまうという危機感を募らせ、立ち上がったのが新潟県三条市のNPO“ソーシャルファームさんじょう”だ。東京2020大会の開催後、アスリートの中には選手として生きる夢を諦める人も少なからず現れるはずだと考えた代表の柴山昌彦氏は、地域の外から選手を集め、農業などに従事しながらバスケットボールチームとして活動してもらうことで、地域の活性化が図れると考えた。ただ、事はそう簡単に進まなかった。

「最初は女子ラグビーチームを作ろうと考え、大学や企業のチームの選手をスカウトしに行ったんですが、地方に移住したいと考える選手は皆無でした」(柴山氏)

ラグビーは諦め、ハンドボールなども考えたが、結果的にたどり着いたのが3人制バスケットボールだったのだそう。チーム結成を目指した18年当時、プロリーグへの参入は男子しかできなかったため、まず男子選手をスカウトしてチームを作った。選手に声をかけるにあたっては、まず移住、そして農業に従事することがハードルになると思われるが、2023年4月からメンバーに加わった菅原力斗氏は、秋田出身。実家は農家だったという。

「僕は3人制バスケットボールのプロ選手になりたいと思っていて、2022年末にあった三条ビーターズのトライアウトに応募して、チームに加わりました。実家は農業をしていましたが、人生で一度も手伝ったことはなかったんです。抵抗があったというか、良いイメージがなくて。でも、外での農作業で身体を動かすことは自分自身の成長にも繋がりますし、地域にも貢献できるので一石二鳥だと思うようになりました」(菅原氏)

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実家ではまったく農業に携わらなかった菅原氏が、新潟への移住で農作業をしていることに、家族は驚いているそうだが、もちろん良いことばかりではないだろう。

実家は農家だったが手伝ったことはなく、新潟に来て初めて農作業をしたと語る菅原力斗氏

「今僕は棚田で米を作っていて、その作業がお昼ぐらいまで。午後はチームの仕事や、それぞれの役目があるのでその仕事をします。そして夕方4~5時ぐらいから練習。それが普段の生活です。夏の暑い時期は気温が上がる前、早朝に起きて農作業をしなければならないので、強いて言えば早起きや暑さが辛いと言えるかもしれませんね。と言っても農業は一日で収穫が得られるわけではなく、毎日作業しないと作物は成長してくれません。毎日作業することで、継続する力が身につき、体力面でも自分のプラスになっていると感じます」(菅原氏)

さまざまな価値観との出会いが気づきを生む

“3×3 EXE PREMIER Round.9”に出場した際の安恒俊氏

男子チームのバイスキャプテンを務めている安恒俊氏は、昨年沖縄で行われたトライアウトで合格しチームに入った。自然は大好きなので、三条市への移住自体には抵抗はなかったと語る。三条ビーターズ代表の柴山氏はチームを創設するに当たり、アスリートのセカンドキャリアの支援も目的の一つとしてあげている。それに関して安恒氏はどのように考えているのだろうか。

「チームに所属するに当たって不安だったのは、5人制のバスケットボールは経験がありましたが、3人制は未経験だったこと。そして、不器用なので農作業で道具を上手く使えるかどうかが心配でしたね。でも、いざ来てみれば、バスケットボールや農業以外にもいろいろなキャリアを持った地域おこし協力隊の方々が身近に居て、みなさんと話したりするだけでも勉強になって、いつの間にか不安もなくなっていました。さまざまな価値観を持った方々と触れ合うと、自分の思い込みや弱みに気づかされることもあります。ここでの経験は自分が今後キャリアを選択していく上での一助に絶対なるだろうという、漠然としたイメージで移住を決めましたが、この1年間でそれが正しかったと確信しました」(安垣氏)

安恒氏は、協力隊では教育班に所属し、地域の子どもたちと接する機会も多い。

安垣氏は、小学校でキャリア教育を担当している

「一日のタイムスケジュールとしては、午前中は農作業、午後は教育班の仕事をします。三条ビーターズの活動拠点の下田地区には5つの小学校、1つの中学校があるんですが、僕が窓口になって、最近では夏休み期間中のイベントの企画・開催をしました」(安恒氏)

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