マイルドな映画かと思ったら、全然そんなことなかった。
でも、妙に明るい。なぜなら、ポールとティトの生命の底でピカピカと光っているものがあるから。
悲劇を嘆くのではなく、ひたむきに進み続けることを全肯定してくれる映画。
―ジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑いコンビ)
世の理みたいにあらゆる他者から粗末に扱われるかれら。
それでも恋して、笑う。なぜ、この痛みを耐えてしまう?
見守り、見届けることが観客にできる唯一の行動なのに
僕は真にわかる場所にいない。それが、ただただ哀しい。
―SYO(物書き)
なんとも言えない寂しさの中にあたたかな感情が残った。余韻が心に静かに染み込んでくる。
コインの裏表のような希望と絶望の日々の中
どんな日も変わらない兄弟の絆が愛おしい。
彼らは力みすぎず、でもすべてにちゃんと能動的で。
そのスピリッツと生命力が、知らないニューヨークの街並みをうつしだす。
―東紗友美(映画ソムリエ)
監督:マーク・ウィルキンス
脚本:ラ二・レイン・フェルタム
原作:「De heilige Antonio」(アーノン・グランバーグ)
出演:マガリ・ソリエル、アドリアーノ・デュラン、マルチェロ・デュラン、タラ・サラー、サイモン・ケザー 日本版テーマ曲:THEティバ「winnie」
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2020年/スイス/英語、スペイン語/97分/シネスコ/5.1ch/原題: The Saint Of The Impossible
配給・宣伝:百道浜ピクチャーズ
© 2020 – Dschoint Ventschr Filmproduktion / SRF Schweizer Radio und Fernsehen / blue
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