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「武田鉄矢先生に救われました」三原じゅん子“誰にも言えない”子宮頸がんとの孤独な闘い「特別なことじゃない」恩師の言葉

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「経験者に相談すると、リンパ節まで取ると、足が3倍にむくむとか、排尿障害になるとか、いろいろと大変だと言うんです。3月に告知を受けて、8月には私の人生の恩人である武田鉄矢先生の舞台に立つ予定だったので、なんとか子宮だけの摘出にしたかったんです。セカンドオピニオンを求めて、何人もの医師に相談し、5人めの先生に『子宮だけの摘出で大丈夫』と言っていただきました」

 

 当時の芸能界では、がんを公表するのが難しかった。

 

「7月に手術して、無事舞台には立てました。ただ、肉体的にも精神的にも本当にきつかったです。がんを公表すると、役柄も狭まるし、レギュラー出演もできなくなりますからね。当時は誰にも言わず闘病していました。ただ、その舞台の関係者がこっそり武田先生に言ってしまったみたい。するとある日『がんは誰もが経験することで、それがちょっと早い時期にきただけで、何も特別なことじゃないんだよ』と声をかけてくれました。その言葉で、私だけが孤独に闘っているわけじゃないんだと、大変救われました」

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 闘病をきっかけに、政治に興味を持った三原氏。現在は、子宮頸がんを防ぐHPVワクチンの接種を推進している。

 

「子宮を摘出すると、当然子供を産めなくなります。若い女性には二度とこういうつらい思いをしてほしくないんです。ワクチンの定期接種化を実現できて本当によかったですよ。男性の接種率はまだまだ低いですが、中咽頭がんなどを防ぐことができますからね。今後も推進していきたいと思っています」

 

取材/文・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)

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