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Bリーグ選手が試合でピンクのバッシュを履き続ける理由とは?

パラサポWEB

日本人選手がNBAで活躍するようになったこともあり、国内でもますます人気が高まっているバスケットボール。そんな中、日本のBリーグのクラブ・アルバルク東京の選手たちが、毎年10月になるとピンクのバスケットボールシューズを履いて試合に出ていることが、話題になっている。チームで最初にピンクのバッシュを履き始めたザック・バランスキー選手にその思いを聞いた。

日本生まれのザック選手。毎年10月にピンクのバッシュで試合に挑む

アメリカ人の両親のもと、日本で生まれたザック選手は、4歳の時にアメリカに帰国。10歳で再来日し、小学校でバスケットボールを始めると、進学した東海大学第三高等学校(現在の東海大学付属諏訪高等学校)では、1年生ながら全国大会に出場。3年生の時にはインターハイでベスト4に進出した。その後、大学を経てトヨタ自動車アルバルク東京(現・Bリーグ アルバルク東京)に入団し、現在まで活躍を続けている。

そんな彼が2018年の10月にピンク色のバスケットボールシューズを履いてBリーグの試合に出場した。SNSにはファンが「かわいい」など単純にファッションとしてとらえるコメントを投稿していたが、後日彼はこんなメッセージを自身のSNSに投稿した。

https://twitter.com/zaaaack10/status/1049813515924455424

実は毎年10月はピンクリボン月間、つまり乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の重要性を伝える啓蒙期間で、ピンクはその象徴の色なのだ。

一人でピンクリボン活動を開始。今では半数近い選手が自主的に参加

アメリカではピンクリボン月間にピンク色のアイテムを身につけて、ピンクリボン活動に貢献しているスポーツ選手が多いという。

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「アメリカに住んでいた子どもの頃、テレビでアメフトや野球、バスケの試合を見ていると、複数の選手たちが、チームカラーとは関係なくピンクのシューズを履いていて、母親に『なぜ?』と聞いたんです。その時にピンクリボン活動を知ったのですが、その頃はピンときていませんでした。でも成長してその意味がわかるようになった時に、母や姉など自分の周りの女性を大切にしたい、何か役に立ちたいという思いから、いつか僕もピンクリボン活動を始めようと考えるようになりました」

そして2018年、ザック選手はバスケットボールシューズを提供してくれていたアディダスに「ピンクのバスケットボールシューズはありませんか?」と相談。クラブには相談せず、ひとりでピンクリボン活動を開始した。その思いはファンやチームメイトにも伝わり、徐々に広まっていった。シューズを提供してくれているアディダスからはチーム全員にピンクのバッシュを提供しましょうか、という提案があったり、チームメイトの中には「全員でピンクのバッシュを履こう」と言ってくれたりする選手もいたそうだ。しかし、その提案をザック選手はあえて断ったという。

「すごく嬉しかったんですが強制はしたくなかったんです。選手全員にシューズを提供したり、チームの方針としたりしてしまうと、『履かなきゃいけない』と感じる人もいるかもしれない。そうじゃなくて自分が履きたいから履く、という方がその気持ちが見ている人に伝わると思うんですね」

アルバルク東京では、ピンクリボン活動に参加してくれたファンに、バスケットボールシューズをプレゼントするなどのイベントも開催。ピンクリボン活動についてはこちら 画像提供:アルバルク東京

それでも今では10月になるとチームの半数近い選手が自主的にピンクのバッシュを履いたり、アルバルク東京がザック選手プロデュースのチャリティグッズを販売し、その売り上げの一部を乳がん患者の会に寄付したりと、その活動は徐々に広がりを見せている。

「僕の気持ちを理解してサポートしてくれるクラブや、チームメイト、ファンの皆さんには本当に感謝していますし、ありがたいと思っています」

クラブが決めた上からの決定事項ではなく、自分たちが必要だと思うから自分たちで考えて行動する。だからこそ、説得力が生まれ、人々の行動に影響を与えているのではないだろうか。

ファンの命を救ったピンクのバッシュ

毎年デザインが変わるピンクのバスケットボールシューズを楽しみにしているファンもいる
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