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クリスピーなバンズがたまらない!西安名物・潼関肉夾饃(トングァンロージャーモー)を食べに北浦和へ

80C[ハオチー]

食感は、螺旋状に巻いた生地と、外側をさらに細麺状に割き巻きつけることから生まれており、実に繊細な作り!

皮薄松脆(ピーボーソンツイ)、層層分明(ツァンツァンフェンミン)な潼関肉夾饃の饃。 豚肉を挟んだ潼関肉夾饃(トングァンロージャーモー)。 牛肉を挟んだ潼関肉夾饃(トングァンロージャーモー)。

この製作技術をもつ人は現地でも少ないそうで、西安出身の店主は親戚から教わったとのこと。口にすると、しっかりとした歯応えを感じながら、馥郁たる小麦の香りを愉しめる饃がたまりません。

聞けば店主は、毎朝夜明け前から饃・臘汁肉・涼皮(リャンピー)を仕込み、中休みなしで奮闘中。それでも疲れた様子をおくびも見せずに「笑顔がいちばん!」と明るく活気に満ちています。

そんな人柄も手伝って、「この肉夾饃を待っていた!」「故郷を思い出す正宗肉夾饃!」と同郷人からの称賛の声が続々。中には千葉県から駆けつけた人もいるそう。

肉夾の永遠のパートナー、涼皮(リャンピー)も必食!

また、肉夾饃と一緒に注文される人気の小吃といえば、涼皮(リャンピー|liángpí|凉皮)です。

涼皮は出前も人気。Wechatへ注文が続々入っていました。

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ちょうど1年前の記事でもご紹介した通り、肉夾饃と涼皮は定番の組み合わせ。同店では西安式辣油だれの油潑辣子(ヨウポーラーズ|油泼辣子)にゴマだれを加えた「麻醤」と、辛味を効かせた「秘制」の2種類があり、今回はゴマだれの「麻醤」をチョイスしてみました。

麻醤涼皮。涼皮の作り方はこちらでどうぞ!

口にすると、ゴマだれが涼皮にしっかり絡み、スルスル箸がすすむ! 辛さは好みに合わせて調整してもらえます。

日本初上陸 涼皮夾饃(リャンピージャーモー)で西安名物を同時にガブリ!

さらにこの店には、肉夾饃と涼皮がひとつになった、その名もズバリ涼皮夾饃(リャンピージャーモー)もあります!

涼皮夾饃(リャンピージャーモー)。

聞けば、現地西安ではこのような食べ方もあるのだそう。涼皮夾饃は、涼皮に和えられた油潑辣子(油泼辣子|ヨウポーラーズ)のみのシンプルな味付け。

辛すぎないのでかぶりついても大丈夫。サクッとした饃と、プルッとした涼皮の異なる食感を一挙に楽しみましょう。ズシリと腹持ちよく、手軽にしっかりエナジーチャージできます。

思えば陝西省のお隣、山西省でも、涼粉と饃を炒めた涼粉炒饃(リャンフェンチャオモー)があり、つるつるとしたでんぷんとバンズのタッグは、この一帯に見られる特色ともいえますね。

なお、日本でもよく見られる白吉饃の食感は、外酥里軟(ワイスーリールァン)、すなわち外カリッ中フワッと表現されます。一方、潼関肉夾饃の饃の食感は、皮薄松脆(ピーボーソンツイ)、層層分明(ツァンツァンフェンミン)。クリスピーでサクサクな食感は唯一無二!

これまで肉夾饃を買うときは、挟まれた肉のボリュームに目がいっていたかもしれませんが、この店のオープンによって、“饃の違い”も新たな視点として楽しめそう。これを機に、ぜひ北浦和を訪ねてみてください。

老西安肉夾饃

埼玉県さいたま市浦和区北浦和4-6-1(MAP)※JR北浦和駅西口を出て約150m
TEL なし
営業時間 10:00-22:00
席数 カウンター4席
月曜定休
Wechat(微信)ID junko5252 もしくは PM09093858355

text & photo :アイチー(愛吃)
中華地方菜研究会〜旅するように中華を食べ歩こう』主宰。中華料理にまつわるコーディネート、アドバイス、監修などを行う。一つの「食」を愛し、味も知識も徹底的に極めた「偏愛フーディスト」がプロデュースする期間限定レストラン『偏愛食堂』中華料理担当として、多彩な中華地方菜の楽しさを伝えている。★アイチー執筆・出演記事はこちら

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