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「トーク番組をなめるなよ!」視聴率右肩下がり『まつもtoなかい』の「スカスカ感」をテレビ通が一刀両断

SmartFLASH

 番組はA面とB面に分かれており、A面では2人のゲストとMCとのトークが展開され、B面ではゲスト歌手が歌を披露する構成となっている。

 

「たとえば第3回のゲストは、安藤サクラさんとトータス松本さん。安藤さんが『トータス松本さんが好きすぎて、これまで共演NGだった』という話をしていて。それなのに、松本さんと中居さんが引き出す話が薄っぺらいんですよ。トータスさんは歌手なんだから、彼女が好きな歌を彼に歌わせればいいのに、B面で登場したのは歌手の、ちゃんみなさん。まったくA面とB面で気持ちがつながらないことに、気持ち悪さを感じるんですよね。

 

 しかも、この番組を見ている人は40代、50代が多いと思うんですが、おそらく、ちゃんみなさんを見ても『これって誰?』って思いますよね。客層が違うことを意図的にやっているのか、そこで番組を見るのをやめてしまうと思うんです。1時間番組なのに、トーク番組としての要素は正味20分ぐらいしかない。それでいて『もっと時間があればよかった』というあたりに腹立たしさを覚えるというか(笑)。1時間もあるのに、それを有効に使えていないのが、番組の最大の問題かなと思います」(桧山氏、以下同)

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 2020年に放送された特番『まつもtoなかい~マッチングな夜~』は、同年11月の「ギャラクシー賞テレビ部門月間賞」を受賞しており、その“マッチングの妙”が高く評価された。だが、レギュラー化にあたり、タイトルから「マッチングな夜」を外してしまった。

 

「特番は、あくまでゲスト2人のガチトークの勝負だったんです。松本さんと中居さんは、あとから出てきて『どうでしたか?』というスタンス。でも、2人がゲストのトークに入ることによって、ただのトーク番組になってしまった。

 

 しかも、私が個人的に思うに、松本さんも中居さんも、あまり人に興味がないと思うんです。だから、トークの内容が薄い。ゲストを呼んでいるのだから、しっかり話を深掘りしておもてなしをしないといけないのに、そこができていない。トークのキャッチボールではなくて、シャボン玉がひとつ浮いたら、それをみんなで『パパン』とつぶすような感じ。もっと聞きたいのに、なんでそこから先を聞いてくれないの? と。『続きはFODで』というナレーションが流れるのかと思うぐらい、“尻切れトンボ“感が半端ないんですよね。2人には、もっと人を好きなってほしい。いまだに、ゲストのプロフィールや聞きたいことを手書きで用意している『徹子の部屋』の黒柳徹子さんを見習え、と言いたいです。トーク番組をなめるなよ、と」

 

 香取慎吾がゲストだった初回の世帯視聴率は世帯10.5%、個人7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったが、その後は右肩下がりで、半分ほどの数字になっている。桧山氏は、番組改革についてこう話す。

 

「いまの状態は、付録が豪華だけど本誌は薄い女性誌みたいです。でも女性誌は付録が豪華だからいいけど、付録の歌は知らない人だらけで本編も薄い(笑)。さだまさしさんがゲストに出ているのに、なんでさださんに歌わせないの? ということです。本編を厚くするか、それとも番組を30分にするか。または松本さんと中居さんを分けて、1対1のトークにするか、ゲストを1人にして2人で深掘りするか。それとも特番の形に戻して、ゲストにガチトークをしてもらうか。

 

 松本さんには、もっと汗をかいてほしい。いつもの調子で、肩慣らしもしないで出てきている感じで、新しく挑んでいる感じがぜんぜんしないんですよ。2人の予想を上回る、どうしたらいいかわからないくらいにしてくれる人をゲストを呼ぶのもいいかもしれません。平野レミさんをゲストに呼ぶのが、いちばん早い解決策かもしれませんね(笑)。このままなら、日曜日の21時という枠を返してほしいと思います」

 

 日本テレビは『行列のできる相談所』、TBSは『日曜劇場』と、強力な番組がそろっている日曜日の夜9時。このままでは、初回のアドバルーンにぶら下がって、どこかへ飛んでいってしまうことになりかねない。

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