木原直哉(プロポーカープレーヤー)
WSOPの協力のもと、邦訳された過去のどの映画よりもポーカートーナメントが生々しく描かれています。
櫛木理宇(作家)
シュレイダーとスコセッシは47年前、『タクシードライバー』で観客に突きつけた。
「おまえらも怒れ! もっと怒れ!」
そして2023年には問う。「おまえらに、おれの怒りを見届けられるか?」
われわれ現代人は、賢しらに激情を遠ざけてきた。怒れる人びとを冷笑した。
だが正しかったのはシュレイダーとスコセッシだと、いまならわかる。
彼らが突きつける怒りは、同時に痛いほどの祈りなのだ。
原一男(映画監督)
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世界の警察官を自認して強大な権力をほしいままにしているアメリカという超大国の中で、
知識人たらんとするポール・シュレイダーの苦悩、悲哀を、スリリングでかつ重厚、
重層に描いてみせた技に、私は激しいジェラシーを感じずにはいられなかった。
町山智浩(映画評論家)
戦争の十字架を背負った孤独な男、贖罪の殴り込み!
待ってました! これぞポール・シュレイダーの十八番!
森内俊之(将棋棋士)
重い過去に囚われながら淡々とポーカーに向かう主人公の胆力に圧倒される。人間の深淵に触れる作品だ。
(文=リアルサウンド編集部)