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ドイツワインの今を知る プレスカンファレンスを開催

ワイン王国

5月15日、「DWIドイツ・ワインインスティトゥート」マーケティングマネジャーアジア担当のマヌエラ・リープフェンさんが来日し、メディア向けにカンファレンスを行った。

左が「DWIドイツ・ワインインスティトゥート」マーケティングマネジャーアジア担当のマヌエラ・リープフェンさん、右はセミナーで講師を務めた「Restaurant Ryuzu」シェフソムリエの丸山俊輔氏

ドイツは約10万3000ヘクタールのブドウ栽培面積を持ち、13の生産地域がある。おもな生産地域はラインヘッセン(2万7312ヘクタール)、ファルツ(2万3698ヘクタール)、バーデン(1万5727ヘクタール)、ヴュルテンベルク(1万1407ヘクタール)など。白ブドウが68.4パーセントを占め、その代表的な品種といえばリースリング。最近では辛口のさわやかなスタイルが消費者に受けているが、栽培品種に関しては少しずつ変化があるそうだ。

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「ソーヴィニヨン・ブランは20年前にはほとんど見かけませんでしたが、少しずつ生産者が増えています。逆にミュラー・トゥルガウやシルヴァーナなどの固有品種は減少、シャルドネといった国際品種の生産が増えている」とリープフェンさん。

黒ブドウに関しては、主要品種のシュペートブルグンダーは20年前に比べると栽培面積が24.4パーセント増。また、ドルンフェルダーも55.8パーセント増加しており「タンニンが穏やかなワインが生まれ、消費者に人気があります」(リープフェンさん)。ほかにレゲントも伸びを見せ、育てやすく農薬の使用量が少なくていいことから、サステイナブルの観点からもますます生産量が増えていく可能性を秘めている。

また全体としてシュペートブルグンダー、ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)、グラウ・ブルグンダー(ピノ・グリ)といったピノ系品種が成功を収め、注目を集めているという。

生産量は2022年では910万ヘクトリットル。栽培に関しては約9.4パーセントがオーガニックに転向してきている。その傾向が続けば生産量の伸びは期待できないが、より良いワインを求める消費者にターゲットを絞って、戦略的に売り上げを伸ばしていくというのが協会の構えだ。実際、日本におけるドイツワイン輸入量は、2万7220ヘクトリットルと前年比-0.3パーセントだが、金額ベースでは11.4パーセント増加しており、これは高価格のレンジが受け入れられてきたという意味を持っている。

一方で、ドイツ国内のワイン消費量は減少傾向にある。その理由は高齢化社会でアルコールを摂取する人口が減ってきていることと、若い世代に関しては飲むアルコール飲料の選択肢が多いこと、また健康志向の高まりにより、1人当たりワインボトル1本ほど減少しているそうだ。それでもドイツ国内で、ノンアルコールやスパークリングワインなどの需要が高まってきており、スタイルでいうと辛口タイプの白ワインやロゼワインの人気が出てきている。

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