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冷涼な気候からエレガントなワインを生み出す新しいAVA「ウエスト・ソノマ・コースト」の生産者が来日

ワイン王国

『ソノマ・コースト・シャルドネ 2021年』(アーネスト・ヴィンヤーズ)
洋ナシや熟したリンゴに加え、花のようなハーバルな印象。ミネラルが豊富で、旨味のある酸も感じられる。エリン・ブルックス氏が2012年に設立。このワインは若木のオールド・ウェンテと古木のク ローン4をブレンドしている。

『“ザ・エステイト” シャルドネ 2020年』(ウェイフェアラー)
熟した果実のトーンに、ナッツのニュアンスが鼻を抜ける。豊富なミネラルとタイトな酸が味わいを引き締める。九つの畑をブレンドし、涼しい夜のうちに収穫したブドウは除梗せずにやさしく圧搾。12~24時間自然のままオリを下げ、フレンチ・オーク(新樽58パーセント)で天然酵母のみで発酵・熟成を15カ月行う。

『ポマリアム・エステート ピノ・ノワール 2014年』(ペイ・ヴィンヤーズ)
干しブドウのような香り。細やかで凝縮したタンニンを感じ、アフターの酸が味わいをきゅっと引き締める。線が細いエレガントな造りながら、しっかりした骨格が感じられる。このワインは自社畑の四つの畑のピノ・ノワールから造られる。

『ザ・ピヴォット・ヴィンヤード ピノ・ノワール 2015年』(リトライ・ワインズ)
野イチゴやバラのアロマ。程よいタンニンと旨味の乗った酸を感じる。アフターにはピュアな果実の甘味が広がる。「2015年は低収量の年だったが、その分凝縮感のあるスタイルになった」と醸造家のテッド・レモン氏。ピヴォット・ヴィンヤードはゴールド・リッジ・エステー ト内にある1.2ヘクタールの畑で、ワイナリー設立以来、ビオディナミで栽培されている。

『“ウェスト・リッジ” エステート ピノ・ノワール 2018年』(ハーシュ・ヴィンヤーズ)
チェリーやクランベリーに、バラや土のニュアンス。全体的に落ち着いた印象だが、ピチピチした酸が若々しさも与えている。1980年にデヴィッド・ハーシュ氏によって設立されたワイナリーで、29ヘクタールの畑にピノ・ノワールとシャルドネを植樹。2011年よりビオディナミを始めた。

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『ドッグス・ランチ・ヴィンヤードピノ・ノワール 2019年』(コブ・ワインズ)
クランベリージャムのアロマ。生き生きとした酸に、ジューシーな果実味を感じる。甘酸っぱさのあるチャーミングなワイン。太平洋から4.8キロ離れた、標高365メートルの同じ尾根に位置する「ドックス・ランチ」と「コーストランズ・ヴィンヤード」の二つの畑を所有。

『ユーキ・エステートピノ・ノワール 2019年』(フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリー)
ラズベリーにワイルドハーブ、昆布だしのような旨味も。余韻はゆったりと長く続き、じんわり体に染み入るような味わい。2001年設立のワイナリー。日本人醸造家兼オーナーのフリーマン・アキコさんが、オクシデンタルの高い丘に位置するオーガニックの畑から造る。

『ボデガ・ティエリオット ピノ・ノワール 2021年』(センシーズ・ワインズ)
ダークチェリーや野イチゴの凝縮したアロマに、ラベンダーのニュアンス。果実味が豊かで酸は丸く、力強くも柔らかな味わいに仕上がっている。オクシデンタル出身の3人の幼馴染みが2011年に設立したワイナリーで、伝説の醸造家トーマス・リヴァース・ブラウン氏が手掛ける。このワインは、2016年に植樹した、ワイナリーで最も新しい畑のブドウを使用。100~130メートルと標高は低めで、霧や冷たい風の影響を強く受ける。

ウエスト・ソノマ・コーストでは、どの生産者も、ワイン造りにおいてなるべく手をかけないことを意識しているという。そのためか、今回試飲したワインは果実のピュアさが伝わってくるものばかりだった。エレガントな味わいは、日本食材を中心に作られた料理ともよく合っていた。

ブルゴーニュがますます入手しづらくなり、地球温暖化によりアルコール度数が上がりがちな今、ウエスト・ソノマ・コーストは見逃せない産地だ。

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