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パリを見据えて覚悟を口にする若手とベテランに注目! ワールドトライアスロンパラシリーズ横浜大会

パラサポWEB

今回は、オーストラリアでのワールドトライアスロンパラシリーズ開幕戦に続き、秦にとって復帰2戦目。これまでは5㎞を走るランで「3㎞を過ぎたあたりで先端に痛みがあった」が、2戦ともに最後まで痛みは生じなかったという。

パリの選考レースには間に合った。大会前の記者会見で「今年1年は、すごく大事な1年になる」と意気込む一方で、3月の復帰戦の時点で「自分としては少し後退したような1年を過ごした」と不安を明かしていた秦。この日のレースで実感した悔しさとレースの楽しさが、次なるレースに向けた大きな糧になることは間違いない。

ハイレベルなPTS5でバトンをつなぐ

11選手が出走したPTS5男子は、23歳の梶鉄輝が同クラスで日本勢最高の7位に入った。

「普段から(佐藤に)早く抜けと言われていたのでやっとです」と梶はカラッとした表情でコメントした。

オランダを拠点にし、パリパラリンピックに向けて強化を図る梶

リオ2016パラリンピック日本代表で、日本のパラトライアスロンチームをけん引してきた佐藤圭一は9位。横浜大会で初めて梶が先着した。

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クロスカントリースキー、バイアスロンの日本代表としても活躍し、夏冬二刀流のパラリンピアンとして知られる佐藤はスキーのトレーニングの一環でトライアスロンの挑戦を続ける。しかし、43歳の心は複雑だ。

「梶くんには『40代のおっさんはさっさと引退してよ』というぐらい強くなってもらわないと」と佐藤が言えば、「ちょっとずつ結果で表すことができたかな」と梶は言う。

それでも世界との差はまだ遠い。東京大会は出場できなかった梶は昨年夏からオランダに拠点を移し、パリを見据えて強化中だ。アイアンマンなどの長い距離のレースで持久力を鍛えた成果もあり、今大会では最後のランパートも苦しい中で粘ることができたという。課題としてるランのスピードアップが上位進出へのカギになるかもしれない。

「(雨によるコース変更で)スリッピーな赤レンガのコースはキャンセルになったが、得意のバイクでしっかり耐えることができた」と手ごたえを語った梶。

バイクが得意。「僕は雨で寒いの大好きなので」と気合十分で臨んだ

5月15日現在の世界ランキングは15位。1年前に目標と語っていた一桁には届かなかったが、いよいよ7月からパリに向けた選考レースが始まる。新たなパラリンピアンが生まれるか注目だ。

マウンテンバイクで泥や土のコースを走った経験があるため、「雨の路面もストレスがない」。ランで2選手に抜かれたが、まずまずのレース展開に手ごたえを感じていた

text by Asuka Senaga
photo by X-1

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