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英国在住! パリ大会有力の車いすフェンサーは本格派アーティスト

パラサポWEB

櫻井:まさに、オンオフの切り替え方法や、試合時のスイッチの入れ方を模索する中で出会ったのが曼荼羅アートだったんです。曼荼羅アートを描くようになってから、気持ちの切り替え方がうまくなったように思います。

櫻井選手のInstagramには、写経などさまざまな作品の写真がアップされています

――グローブにも曼荼羅アートを描いてますね。

櫻井:最初に描いたのは、東京パラリンピックの選考が始まる前の2018年9月だったかな。フェンシングのグローブの色って、ほとんどのものが白なんですよ。でも、人と同じものは持ちたくない派なので(笑)、差別化するために何かできないかなと思って、描いちゃいました。

――画材はなんですか?

櫻井:汗でにじまないように、また繊細な模様を描くために、ペン先がかなり細めの油性マジックを使っています。模様入りのグローブはとてもめずらしいので、試合会場に行くと写真を撮られたり、海外の選手には、自分のグローブにも描いてほしい、と言われたりもします。

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――実際にほかの選手のグローブに描いたことは?

櫻井:ないです。描かなければって義務みたいになると、一気にやる気が失せちゃうんですよ。お待たせするのは申し訳ないですし、かといって急かされるのもつらい。でも、はっきり断るのもなんだかなと思うので、いつかね、とあいまいな返事で切り抜けることにしています(笑)。

グローブには必ず青と赤で描く。「もうずいぶん前から、青赤白のトリコロールカラーにとりつかれてるんです(笑)」

――2023年はすでに3作品をアップしていますね。

櫻井:去年に比べると、今年はなかなかのショートスパンで作品づくりができていると思います。とくに去年の前半は、東京大会が終わって、次のパリ大会の選考まで1年ほど時間があるという中で、正直、気持ちも下がり気味だったんです。アートづくりって気持ちの余裕やエネルギーが必要で。でも、去年の夏ごろからパリへ向けて気持ちが高まってきたことで、アートを生み出す気持ちの余裕も生まれてきたのかも。これからも気が向くままに、何か描けたらなと思います。

――車いすフェンシングの活躍とともに、楽しみにしています!

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text by TEAM A
key visual by Naoto Yoshida

「すべては必ず勝つために」。東京2020パラリンピックでの活躍を胸に、日本を飛び出した車いすフェンシングの櫻井杏理。彼女の心を突き動かしてきたのは、勝利を追い求める純粋な気持ちだ。

エペ準々決勝で敗退の日本のエース、車いすフェンシング・櫻井杏理を突き動かすもの
https://www.parasapo.tokyo/topics/60304

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