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魚介の宝庫シチリアの「タスカ・ダルメリータ」と和食のペアリング

ワイン王国


『レガレアーリ・ネロ・ダーヴォラ 2020年』(左)
『レガレアーリ・ビアンコ 2021年』
お造り<本マグロ、タイ、シマアジ> 

『アルメリータ・ブリュット』はすがすがしい酸とライムの香り、ソルティな風味があり、炙りサバ寿司、お造りの本マグロやタイと素晴らしい相性。泡と旨味を含むスパークリングワインのフレッシュ感は、暑い土地で造られたワインとは思えない。万能のペアリングワインだ。

『レオーネ・ブレンド 2021年』(左)
『シャルドネ・ヴィーニャ・サン・フランチェスコ 2020年』
天ぷら<エビ、アスパラガス>

『レガレアーリ・ビアンコ 2021年』は固有品種のインツォリア、グレカニコ、カタラットと、シャルドネのブレンド。すがすがしい酸、柑橘のアロマ、ほろ苦味のバランスが取れていて、単体でも楽しめるが、複雑な味わいは料理を引き立てる。ウニ海苔巻き、アスパラガスの天ぷらと見事な調和を見せた。

タスカ・ダルメリータには『シャルドネ・ヴィーニャ・サン・フランチェスコ』など優れた白ワインが多く、そもそも魚介との相性がいいワインを得意とする。シチリアでは島の至る所に漁港があり、リストランテでは新鮮なカルパッチョや魚介のパスタが食べられる。旬の山菜や魚介をベースに組み立てる和食と合うのは当然と言える。

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『ロッソ・デル・コンテ 2017年』
豚角煮

一方、シチリアの内陸に入ると、家畜の豚や鶏、牛の料理も豊富だ。旨味の詰まった豚角煮には『ロッソ・デル・コンテ 2017年』を合わせた。これは固有品種のネロ・ダーヴォラとペッリコーネをブレンドした濃厚な赤ワイン。タスカ・ダルメリータを代表する存在で、レッドベリー、甘いスパイスなど、バランスの取れた味わい。シチリアの大地を思わせる重厚さが、日本の豚肉の生命力溢れる味わいと調和した。

ワインの問い合わせ先:アサヒビール㈱ 0120-011-121(お客様相談室)

text by Akihiko YAMAMOTO
photographs by Hisai KOBAYASHI

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