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樟南vs神村学園

高校野球ドットコム

 4回途中まで本塁打2本を浴び6失点。神村学園の強打の前に攻守とも弱気になっていた。立て直すカギは「強気で攻める投球ができるか」(山之口監督)だった。

 3回戦・鹿児島商戦、濵田は先発を任されながら打たれて2回途中で降板。「チームに迷惑をかけた分、借りを返す」意気込みで4回途中からマウンドに上がる。トルネード気味に身体をねじって投げる独特な投法で、丁寧にコースを突く持ち味を存分に発揮した。

 「左打者の内角を強気で攻められた」と濵田。強打の相手にも臆せず内角を突いた分、外角との「幅」を有効に使えた。8回に出合い頭のソロを浴びたが、9回1死まで2安打1失点の好投で試合を立て直した。

 9回1死からマウンドを託された新藤も「バックを信じて低めを突いて打たせて取る」一念で腕を振り続け、タイブレークに入った12回まで内野安打1本、犠飛による1失点のみで切り抜けた。投手陣の我慢が中盤以降打線のつながりを生み、4番・坂口優の逆転打につながった。「20人全員がそれぞれの役割を果たし、全員野球で勝てた」と新藤は胸を張った。

 今大会4戦いずれも先制されての逆転勝ち。タイブレークの延長も2試合あった。苦しい戦いが続くが「冬場どこよりも練習したので最後まであきらめない気持ちで野球ができている」と新藤は言う。山之口監督は「勝って1試合でも多く公式戦を経験できることが成長につながる」と期待していた。

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(取材=政 純一郎)

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