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桜丘vs西尾

高校野球ドットコム

桜丘が細かく得点を重ねていき、西尾を粉砕して8回コールド勝ち

勝利した桜丘

<春季高校野球愛知県大会:桜丘9-2西尾>◇23日◇2回戦◇岡崎レッドダイヤモンド

 前日の1戦では豊明を11対4の大差で下した西尾。連戦になるが、勢いには乗っているであろうと思われた。対する桜丘は東三河地区2位でシードとなっていたため、この日の2回戦が初戦となる。

 桜丘の選手たちは、昨秋の大会はコロナ感染者が多く発生したことで、満足な形での戦いにならなかった。その後の全三河大会を経て、何とか整ってきたということであった。だから、県大会で、応援スタンドも埋まった形での戦いは、このチームとしてはようやく経験できたということである。それだけに初戦の硬さも多少あったかもしれない。杉澤哲監督も、「シートノックでは、あんまりポロポロやるもんで、ちょっとヒヤッとしとった」という状況でのプレーボールということになった。

 それでも初回、桜丘は1番・鈴木 悠斗内野手(3年)がいきなり二塁打すると、バントで送り、暴投でかえりあっさりと先制点が入った。さらに2回にも、1死からは7番・弓口 桂外野手(2年)が左前打で出ると、暴投で一気に三塁まで進むと、続く奥田 翔星内野手(2年)のセーフティースクイズは、プッシュ気味で二塁方向へ転がり内野安打となる。さらに連続四球などで2死満塁となると、3番の八木 大祐外野手(3年)が右前打で2者をかえしてこの回3点が入る。

 西尾は4回、失策で出た走者を三塁まで進め、1死一、三塁から、尾崎 伊祐捕手(2年)の内野ゴロの間に三塁走者がかえり1点を返す。しかし、その裏に桜丘は1死一、三塁から高く弾んだ投手ゴロで同じような形で三塁走者をかえす。

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 後半に入っても、桜丘は6回にはスクイズで、1死二、三塁から内野ゴロで得点を返された7回には裏の攻撃では押し出しで1点を奪う。そして、8回には5番・伊藤 優吾外野手(3年)の二塁打や、林 貴弘内野手(3年)の中前適時打で2点を追加してコールドゲームとした。チャンスにことごとく、着実に得点をしていった桜丘の戦い方が、結果としては功を奏したという形になった。

 適時打を浴びることなく2失点で抑えた、背番号10の湯地 隆登投手(3年)に対して杉澤監督は、「のらりくらりとした感じの投球ですけれども、制球が良くあまりブレないので安心していられる。去年の秋は1番を与えていたくらいですから、安定感もあります」と信頼している。また、この日3安打3打点の3番・八木主将に関しては、「冬を越して主将にしたんだけれども、精神的にも成長してきて、周りにいろいろ言うようにもなって、プレーもよくなってきたんじゃないかなあ」と評価していた。そして、「何とか夏のシードは獲りたいんで、次の試合までにはもう一度守備を鍛えていきます」と先を見据えていた。

 ついぞ流れを呼び込めなかった西尾の田川誠監督は、「昨日の勢いで…というところもあったんですが、うまくいきませんでした。序盤で流れを持っていかれたのが痛かった。もっと何とかなると思ったんですけれども…」と残念がった。

 守備についていても、ベンチからでも終始大きな声を出し続けて、仲間に指示も出していた榊原 英剛遊撃手(3年)に関しては、「いいムードメーカーだし、別段そうしろと言ったワケではないのだけれども、いつも仲間に声をかけて指示を出したりしているいい選手。打撃力もあります」と、評価していた。

 敗れはしたものの西尾の雰囲気は決して悪くはなかった。夏への期待は高まっていく。

(取材=手束 仁)

 
   

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