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県立岐阜商vs岐阜

高校野球ドットコム

細かく得点を重ねた県岐商が、終盤食い下がった岐阜を振り切る

3回に本塁打を放ちホームインする県岐商・小林君

<春季高校野球岐阜県大会:県立岐阜商4-3岐阜>◇29日◇準決勝◇岐阜長良川

 岐阜県を代表する普通科と商業校の伝統校、名門校の対決である。かつては、岐阜県の高校野球を二分するほどだったともいわれているが、現在では県立岐阜商が実績という点では大きくリードしているという現実は否めない。それでも、岐阜は昨秋は県大会ベスト4にまで残り、県の21世紀枠推薦校に選出されている。そして、この春も昨年敗れている岐阜第一に雪辱を果たしてのベスト4進出。今季のチームは安定した力があるということを示している。

 県立岐阜商の先発は背番号1の左腕今井投手、岐阜はエース鷲見 旺宥投手が前日までちょっと体調がよくなかったということもあって、背番号16をつけた2年生の小倉投手が先発。スピードはさほどあるわけではないが、投げ方は力強いなという印象の投手だった。

 お互い無難な立ち上がりだったが2回、県立岐阜商は相手失策と盗塁で1死二塁とすると、7番・於保が左前打して、これが先制打となる。さらに、県立岐阜商は3回にも2番・小林 凛人が内側やや高めに入った球を捉えて、左翼ポール横に放り込むソロを放ち2点リードとなった。

 そして5回にも県立岐阜商は四死球で塁を埋めた後、小林の送りバントが三塁封殺となるも、3番・三塚が右前へ落して、これが3点目の適時打となる。6回にも安打で出た加納をしっかりとバントで進めると、8番・藤本が二塁手を襲う強襲安打で二塁走者をかえす。こうして、県立岐阜商はじわじわと得点差を広げていく。このあたりは、チャンスを着実にものにしていくそつのなさというか、県立岐阜商の確かな野球も印象に残った。

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 しかし、県立岐阜商の鍛治舎監督は、「5回の無死一、二塁、あそこできっちりとバントを決められなかったのが痛い。あそこでバント決めていれば、一気に畳みかけられたところ。こういうところをきちんとやっていかないと夏には勝てません。小林は打てる選手ではあるのだけれども、3回の本塁打よりも、あそこできちんとバントを決めてくれる方が大事だった」と厳しかった。

 県立岐阜商のマウンドは4回からは背番号11の森投手が上がっていたが、7回までは二塁へも進めさせない好投だった。

 何とか反撃したい岐阜は8回に無死から連打を放ち、無死一、二塁。その後2死にはなったものの、2年生ながら4番の楯が右前へはじき返して二塁走者をかえす。さらには、5番・谷口も右前打して、もう1点返して2点差とする。しかし、ここから森投手は踏ん張って何とかこらえた。

 それでも岐阜は9回にも、死球と投手から二塁手に回っていた8番・小倉が右前打で食い下がり無死一、三塁とする。ここで、鍛治舎監督は森投手を下げて3人目として山口投手を送り出した。鍛治舎監督としては当初は、「(投手は)3人とも調子がいいので、本当は3回ずつで行こうと思っていた」というところでもあったようだ。それを、森投手を少し引っ張ったというところだった。

 ところが、岐阜打線も食い下がる。その代り端を岐阜の9番・渡邉がたたいて左前打で三塁走者をかえして1点差とした。食い下がった岐阜だったが、反撃もここまでで、1点届かなかった。

 それでも北川英治監督は、「本当は、ここでガツンと行っていきたいところなんですけれども、それができなかった。それでも、夏へ向けて、どうして行ったらいいのかというところは、選手個々がわかってきてくれたのではないかと思う。それに、2年生のバッテリーでここまで戦えたことも大きかった」と、2大会連続でベスト4に残れたことも含めて、手ごたえは感じているようだった。

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