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「この脚色は、詩のためになっているか?と常に考えていました」デヴィッド・ロウリー監督『グリーン・ナイト』を語るオンライン舞台挨拶レポート

cinefil

『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』のデヴィッド・ロウリー監督最新作『グリーン・ナイト』が11月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開中です。

© 2021 Green Knight Productions LLC. All Rights Reserved

14世紀の作者不明の叙事詩「サー・ガウェインと緑の騎士」は、「指輪物語」の作家J・R・R・トールキンが現代英語に翻訳し、広く読まれてきた。この原典を、ロウリー監督自身が深い愛と敬意をもって大胆に脚色。過酷な自然界へと挑む冒険と幻想的で奇妙な旅を通して、自分の内面へと向き合っていく若者の成長物語を、示唆に富んだ斬新で濃度の高い魅惑的な映像で描き出す。
アーサー王の甥として恵まれた環境で怠惰な日々を送る主人公サー・ガウェインを演じるのは
『スラムドッグ$ミリオネア』や『LION/ライオン〜25年目のただいま〜』のデヴ・パテル。
まだ正式な騎士ではなく未熟でどこか頼りないガウェインが、クリスマスの残酷な“遊び事ゲーム”から1年後、未知の世界へと挑んでゆく姿を魅力的に演じる。

『ミッドサマー』や『ライトハウス』などジャンル映画をアートの域まで高めてきたA24が贈る、初の本格ファンタジーがついに日本公開。

本作の公開初日となる11月25日(金)に、 監督・脚本・編集を務めたデヴィッド・ロウリー監督が吉祥寺オデヲンでオンライン舞台挨拶を実施しました。
原典詩との出会いから20年を経て映画化することになった経緯や、キャスティングや登場キャラクター、驚きのトリビアなどについてたっぷり語りました。

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以下、オンライン舞台挨拶レポート

監督は、「この映画を作ることは自分にとってものすごく大きな体験でした。それが2022年11月、いまだにこうやって皆さんに届いていることを実感してすごく嬉しく思っています」とあいさつ。

原典詩との出会いについて「大学1年の時に初めて読んだんですが、ものすごい衝撃を受けて、暴力的なものに惹かれていた自分にすごく響いたんです。でも、それと同時に自分の核へと向かう旅であることがテキストにしっかり織り込まれていて、その頃からずっとどこか心に引っかかるものがあったんです。それで20年経ち中世を舞台にしたファンタジーを作りたいと思った時に、この詩のことを思い出して、改めて読みなおしたらとても深遠で心に響くものがあり、すぐ脚色したいと思い立ちました」と振り返る。脚色にあたり大事にしたことについて「原典の中で一番自分に響いたのは、個人の名誉よりも品格の方がずっと大きいということでした。だからそれを描きたかったんです。テキストを映像にするために脚色する上でどうしても変えなければならないことは出てきますが、僕は本当に心からこの原典である詩を愛しているので、“詩のためになっているか?”ということを常に考えながら変更をしていきました」と想いを語る。

デヴィッド・ロウリー監督

主演のデヴ・パテルや一人二役で出演したオスカー女優のアリシア・ヴィキャンデルというキャスティングについて「はじめは、自分の中でガウェインを誰に演じてもらえばいいのか…というイメージがなかなか沸いてこなかったんです。そんな中でデヴと食事をしたんですが、彼が主演である作品、それこそが自分が作るべき正しいバージョンであると感じ、絶対彼だと思いました。それからこの詩は両面性、隠された両面性ということがテーマでもありますが、アリシアと会った時に“彼女は一役では足りない。もっと出演させなければならない”という想いに駆られました。それで彼女のことをイメージしながら当て書きで二役で書きました」と強い想いを持っていたことを語る。

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