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「この脚色は、詩のためになっているか?と常に考えていました」デヴィッド・ロウリー監督『グリーン・ナイト』を語るオンライン舞台挨拶レポート

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© 2021 Green Knight Productions LLC. All Rights Reserved

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劇中、過酷な旅を続けるガウェインの前に現れる巨人たちはいずれも女性の姿をしている。そのことについては「それが女性であるということが正しいと感じたというのに尽きるんです。僕は映画を作る時に、あまり知的な分析をし過ぎないのがいいと感じています。映画というのは私たちの深層意識から来ているものだと思っているから、直感で正しいと思えばそれでいいんだと思うのです。とても美しくて大きい巨人たちが、我々のこの世界を後にしていくというシーンですが、どんなルックスがいいのか考えた時に全員女性だと自分の中でスッと腑に落ちました。だから、それ以降自分で深く分析することはあえてしていません」と語る。その上で、監督は「でも面白いのは、製作当時に決めたことがこういう理由だったのかと後になって分かったりするんですよね。観客の皆さんが“私はこんな風に思っていました”と言ってくれる中で、“当時はそんな風には考えもしなかったけどそうだったのか”と気づくこともあるんです。このシーンは自分の一番好きな場面で大きな意味もあるんですが、皆さんがそれぞれに感じていただきたいので、どういう性格を持つシーンなのか僕からお話するのはやめておこうと思います」と、観客それぞれの解釈に委ねたいことを強調した。

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監督は、Twitterなどで本作について語られる中でメインキャラクター以上の人気を誇るといっても過言ではないキャラクターであるキツネについても言及。「このキャラクターは原典詩にも登場するのですが、人間なんです。でも僕は、人物のキャラクターをこれ以上増やすべきではないと考えていました。ただ、このキャラクターがガウェインに提案することや彼との対話で出てくるものはすごく重要で、ガウェインの選択にも繋がるものだから、セリフとして残すべきだと思ったんです。それで、これは魔法のある世界だから言葉を話す動物がいてもおかしくないだろうとキツネにその役割を担ってもらうことにしました」と説明する。さらに「僕は、映画の中で人間の言葉を話すキツネが大好きなんです(笑) ウェス・アンダーソンの『ファンタスティックMr. Fox』やラース・フォン・トリアーの『アンチクライスト』など、今までの映画における “人間語を話すキツネ”の素晴らしい歴史に僕も名前を連ねたかったというの気持ちもありました(笑) 実際に登場させてみて、すごく気に入ったので登場シーンを増やしたほどです」と茶目っ気たっぷりに語る。

劇中、原典詩でただ一冊のみ現存する写本のイラストが、とあるシーンで一瞬だけ映し出される。監督は、そのことについて「これは編集の最後の段階に加えたもので、この場面で光った瞬間に何かが隠れていたら面白いんじゃないかと思い、オリジナルのイラストレーションを入れました。結果的によかったと思っているのは、その場面は原典にかなり忠実なシーンになっているので、原典への楽しいオマージュとして見ていただければと思っています」と明かした。それがどのシーンを指すのかは、ぜひ劇場で探してみてほしい。

最後に、SNSから事前に寄せられた質問にも回答。騎士という進むべき道を前に未熟でどこか頼りない主人公ガウェインと、映画業界に足を踏み入れた頃の監督自身に共通点はあると思うか?ガウェインに声をかけるとすると、どんな言葉ですか?という質問に対し、「自分が映画業界で得てきた体験や辿ってきた道のりとガウェインの旅路が似ていると言えるのか、考えたこともありませんでした。ただ、僕自身は自分の作品と自分自身を切り離すことができないと思う映画作家です。若い頃から映画監督になりたいと思い、おそらくガウェインも幼い頃から騎士になりたいと思っていたはずで、そういう意味では共通するところもあるかもしれません。脚本を書く時に、いつも主人公を自分の立場に置いてみることを必ずしています。今回の脚色にあたって、原典から変えていった部分は自分に近づけていった行為とほぼ同じでもありました。若い頃、自分で自分の夢を叶えるためのモチベーションをどうしても上げられずに、自分がなりたい姿に近づくために時間がかかってしまった中で、大きな力になってくれたのが母親でした。“家から外に出て行きなさい、世界をもっと体験しなさい”と背中を押してくれたんです。それこそ、この映画のガウェインの母親と同じように。ガウェインにアドバイスをするということは当時の自分へのアドバイスにもなるんですが、外の世界を見ること、世界から隠れないこと。自分が温かくて安全な居心地のいい場所に留まらずに一歩踏み出そうということを言うと思います」と自分自身の経験を重ねながら、ガウェインに対してメッセージが贈られた。

映画『グリーン・ナイト』予告編

監督・脚本・編集:デヴィッド・ロウリー 

出演:デヴ・パテル、アリシア・ヴィキャンデル、ジョエル・エドガートン、サリタ・チョウドリー、ショーン・ハリス、ケイト・ディッキー、バリー・コーガン、ラルフ・アイネソン

2021年/アメリカ・カナダ・アイルランド/英語/130分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/原題:The Green Knight /日本語字幕:松浦美奈/字幕監修:岡本広毅

配給:トランスフォーマー
提供:トランスフォーマー、Filmarks、スカーレット
© 2021 Green Knight Productions LLC. All Rights Reserved

Twitter:@GREENKNIGHT_jp
Instagram:@greenknight_jp

TOHOシネマズ シャンテ ほか全国大ヒット公開中! 

映画『グリーン・ナイト』公式サイト|11月25日(金) TOHOシネマズ シャンテ他 全国ロードショー

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