2021年 首位打者 三菱重工East・久木田 雄介 (れいめい—第一工大)16試合 打率.444
本塁打 NTT東日本・向山 基生(法政二ー法政大)20試合 5本塁打
打点 NTT東日本・向山 基生(法政二ー法政大)20試合 20打点
投手のレベルも高くなる社会人で、これほどの数字を残せば、「打撃型野手」として大きな強みになるだろう。
最近、プロ入りした社会人出身のスラッガーといえば、日本ハムの今川 優馬外野手(東海大四ー東海大札幌キャンパスーJFE東日本)がいる。今川は、1年目の数字で公式戦打率.349、3本塁打、14打点。オープン戦を含めると年間16本塁打だった。
またプロ1年目から10本塁打を放ったソフトバンク・野村 勇内野手(藤井学園寒川ー拓殖大ーNTT西日本)は、21年は打率.364で、本塁打は2次予選で1本塁打。これは予想以上にプロで本塁打を打った選手の1人だろう。
今年は社会人屈指のスラッガーで、中日から7位指名を受けた福永 裕基内野手(天理ー専修大ー日本新薬)が10試合で打率.375、5本塁打、11打点とかなりの高水準といっていい。
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山田は会社のために貢献するのか、それとも自分のために成績を残すのか、心の拠り所は山田自身に委ねられるが、プロ野球選手となれば、常に個人成績と戦い続ける職業となる。そのプレッシャーに打ち勝ち、数字を残せるか。
ただ、福永は中日の最下位指名、今川は6位、野村は4位指名と社会人スラッガーが上位で指名される確率は年々厳しくなっている。
それでも山田はNPBで勝負したい気持ちはあるのか。来年からは結果を残すためにさらに厳しいシーズンが始まる。山田はそれを乗り越えられるポテンシャルの高さがあると信じている。
2年後には多くの野球ファンが感動する結果になることを期待したい。
(記事=河嶋 宗一)