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現役サッカー選手が、サッカー以外のキャリアへ挑戦する理由

パラサポWEB

久保田氏は、セカンドキャリアについて考えるようになってから、自分自身の変化も感じているという。

「サッカー業界以外の人との関わりが増えましたね。いろいろな業種の人に話を聞くと、本当に今まで知らなかったことだらけで、人間としての幅が広がるのを実感しています」(久保田氏)

ただ、セカンドキャリアを実際に考えていくというのは、今まで自分の人生をかけてきたものと全く別のことを始めるということでもあり、精神的にハードなアクションであるはずだ。スポーツ選手でなくとも、こうして新たなキャリアに挑戦する人は、どのように前へ進めばいいのだろうか?中澤氏はこう語る。

「プロサッカー選手が現役を終えた後に、監督やコーチ、キャスターとして、その後のキャリアもサッカーに関われるという人はほんの一握りだと思います。それは何のスポーツでもそうですよね。でもみんな人生をかけてきたスポーツへの想いは強いはずなので、例えばサッカー×〇〇〇といったように、何かを掛け合わせてやってみると力を発揮できるのではないかと思います。その掛け合わせるものが、僕ら「Refio」は農業や食、共生や子どもの教育でしたが、自分がそれまで打ち込んできたスポーツ以外に何が好きかをまず探してみる。そこでその掛け合わせがうまくいくかトライしてみるといいと思います。またサッカーのようなチームスポーツをしてきたからこそ、個人でやるよりも仲間と一緒にチームで何かを立ち上げてやっていくと、すごく力を発揮できるのではないでしょうか。スポーツで培ってきたスキルは、意外とビジネスに通ずる部分も多いので、僕らもその強みを活かせるようなビジネスを目指して行きたいですね!」(中澤氏)

自分の想いが強い分野はどこか、自分が培ってきた強みがどんなものかを知り、トライしてみる。スポーツ選手でなくとも、中澤氏の言葉に現れる姿勢はヒントになるのではないだろうか。

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自身の経験を交え、キャリアの考え方や「Refio」の取り組みについて答えてくれた久保田氏と中澤氏。企業での働き方も多様になってきたが、アスリートの生き方も多様に変化しつつある今、職業に限らずセカンドキャリアの可能性について模索しておくことの大切さを教えてもらった。
後編は、「アスリートだからできる」SDGsとは? 現役サッカー選手3名が立ち上げた【サッカー×異業種】から学ぶアイデアについてお話を伺う。

text by Jun Nakazawa
写真提供:J2・ザスパクサツ群馬、JFL・ラインメール青森、Refio

PROFILE 久保田和音
1997年生まれ、愛知県豊橋市出身のプロサッカー選手。2015年に鹿島アントラーズに入団後、ファジアーノ岡山FC、松本山雅FCを経て、現在J2・ザスパクサツ群馬に所属。ポジションはMFで、豊富な運動量を活かしたプレースタイルに定評がある。

PROFILE 中澤朋希
1997年生まれ、三重県鈴鹿市出身。高校2年生のときに難病「レーベル遺伝性視神経症」を発症し、視覚障がい者となる。大学進学後にロービジョンフットサルと出会い、技術を磨いていく中で日本代表強化指定選手に。2019年にスペインやトルコの国際大会に出場。ロービジョンフットサルを広く知ってもらうためにイベントや講演なども行っている。

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