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DIYで自宅避難できる家づくりに取り組む西野弘章さんに聞く①

防災ニッポン

写真説明:西野さんの自宅近く。ブルーシートに覆われた家が目立つ

我が家はかろうじて無事でしたが、この日から2週間の停電が始まり、さらにその3日後から1週間の断水となりました。日中の気温が38度を超える日もありましたし、夜になっても30度の熱帯夜という日もありました。

 

写真説明:台風後に断水が1週間続いた

自宅が損壊しなくても、エアコンやトイレが使えないため、避難所に行く人もいました。ところが避難所も停電で、プライバシーが確保されないので相当なストレスだったそうです。健康な大人でも大変なのですから、高齢の方やお子さんはさらに大変だっただろうと思います。

停電や断水は復旧したが…

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停電や断水が復旧した後も、日常にはなかなか戻りませんでした。職人さんの不足で、家の修理が進まず、台風から半年たっても天井にブルーシートを張って雨漏りをしのいでいるお宅もありました。

自宅で避難生活を送ることができれば、避難所に行くよりも格段に快適でストレスのない生活が送れます。あらかじめ、災害に強い家を造っておけば、その後の日常への影響も少なくて済みます。可能な限り「逃げなくてもいい家」にしておくことが、家族の健康を守るうえでも大切なことだと切実に思うようになりました。

どうすれば自宅避難が可能になるか

――自宅(在宅)避難ができるための条件とは?

全ての災害において、自宅避難ができるとは限りません。台風のような風水害なのか、地震なのか。そして、どんなところに住んでいるのかで違うでしょう。

自宅避難を可能とする立地と建物

大型台風が来襲した時、洪水や土砂崩れの心配のない立地で、耐風対策をした建物に住んでいれば、自宅避難が基本だと思っています。一方で、地震の場合、津波や土砂崩れなどの危険があるエリアでは、速やかに避難しなければなりません。余震が来る恐れがあるので、耐震性の低い、古い建物は自宅避難に向きません。

どんな時に自宅避難ができて、どんな時はすぐに逃げた方が良いか、逃げる時はどうするか? そんなことを考えておくと良いと思います。

それにはまず、ハザードマップで自宅のある場所の危険度をチェックする必要があります。災害時の危険度をかなり具体的にイメージできます。自宅から避難場所に行くまで、そして勤務先、学校、出先から帰るルートで危険な場所、安全な場所も確認しておきましょう。

立地や建物以外の条件は

 ――住んでいる場所の危険度の確認から、ということですね。ほかにはどんなことがあるのでしょうか?

私が考える「逃げなくてもいい家」とは、「立地、家の強度、断熱&調湿、日常対策、備蓄、ライフライン」を考慮した建物です。

DIYで取り組むこと

 古い家の耐震、耐風化の工事では専門家に依頼しなければならない場合もありますが、DIYで手軽に取り組めるものもあります。本(「避難所に行かない防災の教科書」)では、DIYの具体的な方法や、停電・断水とうまくつきあいながらストレスなく自宅で避難生活を送るためのノウハウを紹介しています。

(写真はすべて西野さん提供。次回は、実際に「逃げなくてもいい家」をつくるためにどんなことをしたら良いのか、具体的にうかがいます)

プロフィル 西野弘章(にしの・ひろあき)さん

出版社で雑誌編集に携わった後、独立。それを機に家族とともに千葉県・房総半島へ移住する。釣りの楽しさ、DIY・田舎暮らし&自給自足、アウトドア、料理、保存食などの世界を紹介するライターおよび編集者。著書に「避難所に行かない防災の教科書」(=写真)「小屋大全」「DIY工具50の極意」などのほか、釣り関係の著書も多数。

<執筆者プロフィル>
館林牧子
読売新聞 専門委員

※「DIYで自宅避難できる家づくりに取り組む西野弘章さんに聞く」は全5回、2回目は10月1日公開です。

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