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我孫子二階堂vs長生

高校野球ドットコム

ベンチ入り16人でも、投打に好素材揃う我孫子二階堂が2回戦進出!

榎本玲央(我孫子二階堂)

<秋季高校野球千葉県大会:我孫子二階堂3-2長生>◇19日◇1回戦◇長生の森

 我孫子二階堂と茂原市の伝統進学校・長生との対決。

 1回、我孫子二階堂は1番八代 結斗内野手(1年)が右越え三塁打でチャンスを作り、内野ゴロで1点先制。2回にも、1番八代の適時二塁打、2番榎本 怜央投手(2年)の適時打で3対0とする。

 だが、長生も5回、6回に1点ずつ返し、常に得点圏にチャンスを作るが、我孫子二階堂の粘り強い守備の前に追いつけない。

 そして8回から、我孫子二階堂はエースの榎本が登板。榎本はそれほど上背があるわけではないが、120キロ前半〜128キロの直球を投げ込み、110キロ前後のスライダーもよかった。ベンチ入り16人登録のチームに、これほどの投手がリリーフで控えているのは心強い。榎本は「走者を背負った場面で、打たれたら同点なので、とにかく全力で腕を振りました」と粘る長生打線を封じる。なんとか8、9回を無失点に抑え、県大会1勝をつかんだ。

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 勝利した我孫子二階堂は今後、千葉の高校野球を盛り上げてくれそうな戦いぶりを見せた。シートノックでもキビキビしていて、野手の送球も強く、試合に入ると次のプレーに備えた声掛けをするなど、しっかりと鍛えられている感があった。

 この試合では、エースの榎本のほか、技巧派左腕の田中 悠聖投手(2年)、長身左腕の小笠原 碧投手(2年)も登板した。投手だけではなく、三浦監督が役割、場面に応じて多くの野手を起用していた。榎本も二塁手を守ることもあるなど、1人がいろんな役割を担っている。

 エースの榎本は市川ポニー出身。これまで我孫子二階堂に進んだ市川ポニーの先輩から薦められ、「強豪校に行きたい気持ちはあったんですけど、この環境ならば試合にでられると聞いて選びました」と進学理由を語る。投手出身の三浦監督の指導もあり、直球も10キロほどスピードアップに成功した。学校にはウエートトレーニングの器具もあり、しっかりとパワーアップできているようだ。

 今年のチームで目立つのは、1年生遊撃手の八代 結斗内野手。足立九中出身で、足立ドリームスターズでプレー。強豪校からの誘いもあったが、小学校からの同級生である丸山 大和外野手(1年)が我孫子二階堂に進むということや、激しい争いを見せる千葉の高校野球でプレーしたいという理由もあり同校へ進学した。身のこなしが軽快で、周りのナインへ対しての声掛けなど視野も広い。先制打の場面については「自分は捕手出身なので、配球を読んで打つのですが、狙い通りの球がきました」と冷静に場面を振り返った。攻守の総合力も高く、三浦監督の期待も大きい。今後が実に楽しみな選手だ。

 粘り強い試合運びで相手を破ったことは、大きく自信になったことだろう。今後も楽しみなチームである。

(取材=河嶋 宗一)

 
   

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