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日大藤沢vs相洋

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 佐藤の投球フォームを見て感じたのは、リリースのぎりぎりまで右肩が開かず、一気に腕が出ること。開きを抑えた動作をすると、結構、ぎくしゃくするが、佐藤の場合、実にスムーズに腕が出てくる。球が高めに浮かないので、打ちにくさを感じる投手ではないだろうか。その点、佐藤も意識しているようで、「開きを抑えて左腕がすっと出てくる投球フォームを意識しています」と語るように、自分のフォームのポイントを理解して投げているのが伝わる。下級生時代から経験を積んで、佐藤が投げている試合も何度か見ているが、かなり実戦的な部分で成長していて、好左腕と推せるものがあった。

 7回裏には、いきなり二塁打を打たれたが、ピンチでも慌てずに抑えることができていた。

 追加点を入れたい日大藤沢は8回、1死一、三塁から併殺崩れの間に1点を追加。貴重な2点目を入れた。

 佐藤は終盤、ピンチを迎えても、粘り強く投げ込み、4安打完封勝利を挙げた。佐藤は「序盤は良いリズムで投げることができたのですが、後半では制球を乱してしまい、反省点が残りました」と反省点を挙げ、準決勝へ向けて修正することを誓った。

 敗れた相洋は先発の大場 智仁投手(1年)が力投した。

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 125キロ前後の直球とスライダーを丁寧に投げ分けた。力投の大場だけではなく、背番号1の中島翔人投手(1年)も120キロ前後ながら、スライダーの切れもよく、今後に期待が持てる投手だ。3番手の大谷 祇人投手(1年)もしなやかなフォームから最速136キロを計測する直球が持ち味の好右腕で、タイプが違う1年生投手3名が揃う布陣は24年夏まで楽しみといえる。将来性が高く、来年には140キロ台を計測するようになってもおかしくない。

 また各野手の動きもスピーディーで、外野手には強肩な選手も多く、鍛えられている印象がある。春までの成長が楽しみだ。

(取材=河嶋 宗一)

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